2024年05月18日(土)

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【周南市】3学部5学科、1,920人へ 周南公立大に人間健康科学部、情報科学部

  • 認可書を持つ藤井市長(左)と髙田学長

 周南市の周南公立大学は人間健康科学部(スポーツ健康科学科、看護学科、福祉学科)と情報科学部(情報科学科)の開設が文部科学省に認可されたことから、19日に同大学で、髙田隆理事長兼学長と藤井律子周南市長が記者会見して新学部、学科の概要などを発表した。

 新学部が認可されたことで、すでに届け出が受理されている経済経営学部(経済経営学科)と合わせ、同大学は来春から3学部5学科体制になり、入学定員は今年度までの280人から480人に増え、4学年がそろうと1,920人になる。

 これに伴って教員も現在の55人から増やして4学年とも新定員になる2027年度には96人になる。

 記者会見で、髙田学長は「地域貢献大学として教育研究の資源が増えることであり、しっかりと活用して大学をいかしたまちづくりを進めたい」と述べ、学生数が増えることは人口減少の抑制にも効果が出てくるという見方を示した。

 新設の学科の準備を担当している教員が特徴を説明。看護学科は県東部初の4年制の看護教育の場であり、他学部が同じキャンパスにあることで、多業種との連携を学べ、看護現場を再現したシミュレーション教育で現場感を養い、病院以外の施設での実習にも取り組む。

 スポーツ健康学科は、心も体も社会も健康にするにはどうすればいいか、人間の体の機能を学ぶことをベースにこれからの社会の健康な生活を研究する。福祉学科は社会福祉士だけでなく、保育士、コミュニティソーシャルワーカーを目指す。

 藤井市長は「私たちのまちの私たちの大学」と強調して新学部・学科への期待を述べた。大学院開設、徳山駅周辺のサテライト施設開設など大学の魅力アップのための新たな投資の質問もあった。市長は「財政負担はしないことが公約」と新たな投資をする考えは示さず「みんなで応援しようという声が上がるよう、理解していただく努力をしたい」と述べた。

学校推薦型選抜に「地域枠」

 同大学ではすでに経済経営学部の総合型選抜の受け付けが始まるなど来春の入学者選抜がスタートしているが、新学部・学科開設の個別相談会を9月25日(月)午後4時半から7時まで同大学で開く。事前申し込み不要、入退出自由。問い合わせ先は同大学学長企画戦略室(0834-28-6880)。

 入学者選抜は、総合型選抜の試験日が10月14日(土)、合格発表が11月1日(水)▽学校推薦型選抜の試験日が11月18日(土)、合格発表が12月1日(金)。

 一般選抜は、前期日程の試験日が2月25日(日)、26日(月)、合格発表が3月6日(水)▽中期日程の試験日が3月9日(土)、合格発表は3月22日(金)▽後期日程の試験日が3月12日(火)、合格発表が3月22日。

 学校推薦型選抜には、周南圏域の高校卒業見込み、本人または扶養者が今年4月1日から周南市内に住む人の「地域枠」を設定。募集定員は経済経営学科32人、スポーツ健康学科16人、看護学科24人、福祉学科15人。

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