2026年05月30日(土)

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地域 : 周南市のニュース

【周南市・下松市・光市】支援センターやフリースクール 増える中学生の不登校対策

 小中学校で不登校の児童、生徒が増加している。特に中学生では、文部科学省がまとめた調査結果の山口県分によると2022年度の不登校の中学生は2060人で前年度より264人増。生徒1千人当たりの出現率は61人で、小学生の15・2人、高校生の11・4人を大きく上回る。これに対し、各市教委では各中学で対応するとともに、教育支援センターを設けるなどし、民間のフリースクールも活動しているが、これらの活動に参加するのに至っていない子どもも少なくない。

 不登校とは年間30日以上、病気などでなく欠席した場合。このため、教室に入れない場合でも登校していればこの人数には含まれない。県全体では2022年度の場合で、小学生は973人で前年度より166人増、高校生は3人減の345人となっている。

 周南3市では、周南市は21年度の場合だと小学生60人、中学生は147人▽下松市は22年度で小学生36人、中学生133人▽光市も22年度の場合で小学生20人、中学生82人。光市がやや少ないが、各市とも中学生の多さが目立っている。

 不登校の子どももそれぞれ自宅がある地区の小中学校に在籍し、各小中学校から担任の訪問やケースによってスクールソーシャルワーカー、スクールライフ支援員が一緒になって子どもたちとその家庭を支える仕組み。

 各市とも在籍する学校以外なら通える子どもたちのために教育支援センターを設けているが、センターに来る児童生徒は多くはないという。

 指導方針は「長い目で見て将来、社会に出ることができるようにすること」(光市教委)。各市とも中学校在学中だけでなく、卒業後の進路も把握するよう努めるなどしている。

フリースクールは周南市に2カ所

 不登校の場合、その受け皿の一つとされるのが民間のフリースクール。利用すると出席扱いになることもある。周南3市では、周南市で2カ所が活動しているという。光市、下松市教委では市内に拠点があるフリースクールは把握していないが、フリースクールでは校区もなく、他市のフリースクールを利用することもできる。

 周南市の2カ所のうち一つは、河東町のNPO法人まなびデザインラボが運営しているフリースクールまなポート。もう一つは桜馬場通に周南キャンパスがあるネムハイスクール。

 まなポートは2016年にスタートして8年目。現在は3人が利用している。フリースクールについて「子どもの承認欲求を満たすもの」と位置づけ、承認され、満たされることで子どもが元気になり、学校に行ったり、勉強するようになるという。

 まなびデザインラボは、フリースクールのほか、学習塾、通信制高校の運営にも携わっている。理事の小松範之さんはYouTubeで情報を発信していて、教育委員会の講師に招かれることもある。

 ネムハイスクールは周南市にあった思春期臨床センターが前身。現在は㈱ノムラエキスパートモール(岸和田竜男代表取締役)が運営し、フリース―ルだけでなく、クラーク記念国際高の連携校でもあり、高校卒業までの学習、キャリア形成のための学習をサポートする。

 昨年4月にはグループ内に山口市小郡に校舎を持つ学校法人岸和田学園(岸和田理事長)ネムハイスクール高等専修学校を設立した。

 フリースクールは、周南キャンパスでは中学2年生2人と1年生1人が利用する。山口市では中学生向けの放課後デイサービスも運営している。いずれも本人の希望することを応援している。子どもに寄り添いながら学習し、進路に合わせて受験対策やパソコン検定を目指すこともできる。

高校には多様な学びの場

 高校では通信制や定時制があり、多様な学びの場が用意されている。県も昨年4月に山口松風館高校を開設した。周南3市では光市の聖光高に通信制があり、成果をあげている。全国に展開する通信制高校もある。そこから大学進学や自分の目指す職業へ選択の幅を広げることも可能だ。

 小中学校の時期だけでなく、もう少し長い目で子どもたちを見守れば、子どもたちの広い世界での成長を見ることができるのかもしれない。

山口県の不登校の現状(国公市立計) ※( )内は前年度との比較
不登校
児童生徒数
(小・中・高・中等)
小学校
973人(+166)
出現率
15.2人(+2.8)
中・中等前期課程
2,060人(+264)
出現率
61.0人(+8.2)
高・中等後期課程
345人(-3)
出現率
11.4人(+0.2)
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