2025年09月16日(火)

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地域 : 周南市のニュース

ありがとう、20000号、79年 徳山公論から日刊新周南へ、地域紙の使命に全力

  • 「徳山公論」創刊号 1946年(昭和21)9月7日

 日刊新周南の前身、徳山公論の創刊は太平洋戦争の終戦からおよそ1年後の1946年9月7日。戦災復興事業がスタートしたころだった。
 それから79年。1985年には「日刊新周南」に紙名を変更してエリアを周南地域全域に拡大。平成の大合併後は周南市、下松市、光市の3市の「今」を伝え続けている。

 そして迎えた2万号の節目。日刊新周南が伝えてきた地域を歩みの一端を、記者の思い出の取材、記事とともに振り返る。

阿米さんにもマスク 延安 弘行

 「お父さんにうつさないで!」。2020年4月13日付(18701号)の周南市速玉町にある父親を背負う孝女、阿米のブロンズ像にマスクがプレゼントされた記事。感染の拡大にともない、殺伐な話題が多かった中で、人間味を感じさせた記事として印象に残っている。

 周南3市で新型コロナウイルス感染症患者が初めて確認されたのは2020年4月4日。それから4年間、「密」を避けるため、学校は休校、飲食店などは休業に追い込まれ、人が集まることができず、図書館や動物園など公共施設も閉鎖。どこへ行くにもマスクをはずせない生活が続いた。マスクのブロンズ像はそんな中、街角で見つけた風景だった。

2カ月の隠密取材でスクープ 山上 達也

 私にとって最も思い出深い記事は、2017年12月27日付の「ザ・モール周南 イズミに売却」です。年の瀬が迫った中でのスクープ記事は、行政にも経済界にも大きな波紋を呼びました。
 
私がこのことを知ったのは約2か月前でした。ある人が「モールにテナントで入っている友人から“モールがイズミに売却されるらしい。不安だ”と相談を受けた。何か知らないか」と尋ねてきたのが発端でした。

 以後2カ月、誰にも口外せずに隠密取材を重ねて、この記事になりました。あるテナント店主から「あの記事のおかげでセールやバイト雇用を早めに見極めて先手を打てた。感謝しているよ」と言われ、この2カ月の苦労が報われました。

涙浮かべた市議会の記事 坂本 南海

 1年前、初めて市議会定例会を取材した。これはその周南市議会9月定例会の議案説明があった2024年8月28日付の記事。

 先輩記者と市役所を訪れ、分厚すぎる議案書と市議会定例会付議事件の資料、付議事件の概要といった資料を受け取った。どの資料のどこを見ればいいのかもわからないまま説明は終わった。

 帰社して議案書と向き合う中、「困っていないか」と声をかけてくれる先輩記者。何がわからないのかもわからない。自分の情けなさ、あまりのわからなさ、優しい言葉に、30歳にもなって目に涙を溜めて記事を書いた。

 なんとか書き終えた議案発表の記事。議会はまだ始まったばかりだった。

 今も勉強している身だが、当時のことは忘れられない。

1988年(昭和63)5月30日 第11000号

1992年(平成4)7月8日 第12000号

1996年(平成8)8月29日 第13000号

2000年(平成12)10月17日 第14000号

2004年(平成16)12月2日 第15000号

2009年(平成21)1月28日 第16000号

2013年(平成25)3月21日 第17000号

2017年(平成29)5月15日 第18000号

2021年(令和3)7月9日 第19000号

2025年(令和7)9月12日 第20000号

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