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[よろしく]周南公立大学 学長 進士(しんじ) 正人さん(68)
地域周南市継続して成長できる仕組みを
4月、周南公立大学の学長に就任した。福井県出身。建設コンサルタント会社でトンネル工学や岩盤工学に携わった後、山口大学へ転じ、工学部長、副学長などを歴任。地域とともに歩む大学づくりに挑む。
福井大学工学部卒業後、神戸大学大学院へ進学。建設コンサルタント会社「応用地質」で技術士資格を取得し、全国のトンネル建設やインフラ整備に関わった。北陸新幹線・飯山トンネルの技術検討にも携わり、「どう掘れば安全に施工できるか、数値シミュレーションを重ねた」と振り返る。
もともとは建築を志していたが、大学時代に「自分はデザインより力学の方が向いている」と気付き、土木工学の道へ進んだ。「無駄のない構造物は本当に美しい。機能美に魅力を感じた」と話す。
その後、山口大教員へ転身。「恩師から『土俵が変わった』と言われたのが今でも印象に残っている」と語り、技術者として成果を出すだけではなく、学生を育てる教育者として何を伝えるべきかを考えるようになったという。
山口大では時間学研究所長も務めた。防災を“時間”の視点から捉える研究に取り組み、哲学者や天文学者、生理学者ら多分野の研究者と議論を重ねた。「災害の周期も時間。歴史を知ることが防災につながる」と語り、寺の過去帳や古文書から災害履歴を読み解く研究に参加した。
副学長時代には県内企業を積極的に訪問。「山口県には面白い企業がたくさんある。学生には地元企業の魅力をもっと知ってほしい」と話す。周南公立大でも地域企業との連携や地元企業への就職支援に力を入れる考えだ。
大学運営では「公設民営大学」の理念を重視。「公が支え、民のアイデアで運営する強みを生かしたい」とする一方、公立化によって説明責任や透明性も求められるようになったと捉える。「誰が学長になっても継続して成長できる仕組みを整えることが役割」と同大の行く末を見据える。
趣味はジョギング。会社員時代から続けて、現在も週末に7キロを走る。家族は妻と、それぞれ独立した子どもが3人。座右の銘は「人生はあざなえる縄の如し」。「良いことも悪いことも繰り返す。だからこそ備えを大切にしたい」と穏やかに語る。
