2026年04月16日(木)

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“COIL”中特グループが新社屋 「廃棄物×アート」コンテストも

  • 完成した新社屋と「Reの森」

  • グランプリの「Has an aura.」

 イノベーションを起こせる場所「COIL=Chutoku Open Ⅰnnovation Lab」をコンセプトにした㈱中特ホールディングス(橋本ふくみ代表)の本社が山口県周南市久米に完成し、1月29日にお披露目を兼ねた「COILプロジェクト」第一弾としての「COIL Upcycle Art Contest 2021」が開かれた。

 同グループは1966年設立の中国特殊など廃棄物処理、リサイクル、遺品整理などの5社と中核の中特ホールディングスで構成。旧社屋から南に100メートルほどの所有地に建設した新社屋の敷地面積は3,377.05平方メートル。建物は494.61平方メートル。

 建物は上空から見ると三角形。外壁は白で前面はガラス張り。内部はカフェスペースと30人が働くオフィスに分かれている。「固定観念を持たない」をキーワードに、オフィスは席を固定しないフリーアドレスを採用。毎日、座る場所が変わる。社長室もない。これを機会に役職ではなく、さん付けで呼び合うようにした。

 「Reの森」プロジェクトで、モミジやキンカン、レモン、オリーブ、ブルーベリーなどベリー類と実のなる樹木を植え、このプロジェクトの賛同者の名前を書いたプレートもかけて森の成長を見守る。

 カフェスペースは市民にも開放。さまざまなイベント、集いに使用してもらい「周南で活躍する若い人を応援していきたい」という。

 移転を機に建物内でごみは出さない仕組みもこれまで以上に徹底。20種類に分別して再資源化する。生ごみを肥料化するための小型のコンポストが置かれているが、ごみ箱は見当たらない。

 プロデュースは周南市のsofa inc代表の白井紀行さん、設計は繁永政志都市建築計画事務所代表の一級建築士、繁永政志さん、照明は橋本季和子建築照明設計事務所代表の橋本季和子さんが担当した。

全国から123点応募

 本コンテストは地球温暖化に影響して未来を左右する廃棄物や環境について考える機会にと開催。コンセプトシートで応募した123点の中から12点の最終審査会の出品作品を選び、12点は実際に制作してもらった。

 グランプリは川崎医療福祉大3年、金崎晟南さん(21)の「Has an aura.」に決まった。電子基板や布、木材、石膏が材料。幅50センチ、奥行き57センチ、高さ47センチ。廃棄物の土台に特殊塗料の仮面と石膏の腕が置かれている。「廃棄物から人に対してのアプローチを握手で表現できると考えた」という。

 審査委員は橋本季和子さんが委員長で、審査委員は橋本ふくみ代表、現代美術作家の中野良寿山口大教授、高田隆徳山大学長と特別審査委員の下松高美術部の高校生。審査では12人が会場とインターネットのウエブで作品について語るプレゼンテーションがあり、下松高の美術部員も質問していた。

 作品はいずれも環境に対する問題提起などがテーマ。プラスチックや、金属を精錬する際にでる鉱滓、買い物の際のレシート、シュレッダー紙、アルミ缶、使わなくなった自転車のパーツなど多様な廃棄物を使い、ドレス、マスク、卵型の立体作品、段ボールのみこしなど多彩。最終選考の12作品のうち11点は新社屋内に1年間展示する。

 同社の新しい住所は周南市久米3034-1、電話は0834-25-0606、FAⅩは0834-25-0607

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