ニュース
政治 : 周南市のニュース
【山口県周南市】議長選めぐって空転7時間 30票のうち10票無効
政治周南市議長に土屋氏、副議長に福田氏
山口県周南市の周南市議会は23日、6月定例会の最終本会議を開いた。正副議長選があり、議長には水月会の土屋晴巳議員(65)=戸田▽副議長は志高会の福田健吾議員(46)=福川=が選ばれた。申し合わせで1年ごとに見直す正副議長だが、今回は正副議長表がそろわないため議長選に入ることができなくなり、午前10時から午後5時まで本会議を休憩にした空転状態が続いた。選挙でも無効票が30票のうち10票を占める異例の事態となった。
6月定例会は議案の審議、採決はすでに16日に終えていて、この日は議会人事のために本会議などを開いた。午前9時半に開会して委員会の定数の変更などのあと、休憩に入った。休憩中に青木義雄議長、尾崎隆則副議長が辞表を提出し、本会議の再開後に正副議長選の予定だった。
ところが辞表がそろわないため、休憩したまま本会議が開けない状態となった。議員は会派の控室に帰って協議を続け、午後4時過ぎになってようやく非公開で会派の代表が協議して、5時から本会議を再開した。
再開後の議長選の結果は土屋議員17票、日本共産党の魚永智行議員3票、無効10票。当選後のあいさつで土屋新議長は「議会が行政の追認機関であってはならない。チェック機能を高めることが市議会の進化、発展につながる」とあいさつした。
副議長選挙も福田議員が17票、日本共産党の中村富美子議員が3票、無効が10票だった。
全員協議会であった監査委員の参考選挙では未来ラボの井本義朗議員(45)=宮の前=が選ばれたが、こちらも井本議員17票、日本共産党の渡辺君枝議員3票、無効10票だった。その後、井本議員を任命する議案が提案、可決された。
同市議会は議員30人のうち公明党が4人と日本共産党が3人で、そのほかの23人が志高会(6人)、周南市民の会(6人)、参輝会(4人)、未来ラボ(4人)、水月会(3人)の5会派に分かれている。
議会人事をめぐっては多数派を目指す会派間の「綱引き」や、議員間の「駆け引き」「調整」が水面下で繰り広げられたが、今回の空転はポストの配分が思惑とはずれた一部の議員の反発で「1年ごとの見直し」の申し合わせが機能せず、議員間の対立が水面下から水上へ姿を現したと見られている。
申し合わせは法的拘束力のない「紳士協定」だが、自分たちで決めたルールが守れない、議長を選べない状態では今後も議会の空転や混乱が続く懸念もあり、もしそうなれば市民からの批判も高まりそうだ。
(延安弘行)
