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　参院選が近づき、自民党公認候補者の総決起大会が開かれ、「圧勝を」と気勢を上げた記事が載っていた。かたや、野党候補者が重要事項など、何をどうしていこうとしているのか熱意が伝わってこない。

　選挙民としては、お互いの候補者が、堂々と具体的に論議する場面を観たい。参院であれ、衆院であれ、また県議会、市議会でも議員が任期中、何をどこまでしてきたのか、何を問題と考えて行動しているのか、PDCAをどう回してきているのか聴いてみたい。

　候補者であれば、どういう問題・課題にどういうステップで取り組んでいくのか、本気度を見極めたい。組織力、数の力でなく、議員や候補者の言行一致ぶりをチェックしてみたい。

　しかし、公的機関、マスコミはそんな“場”の提供をなかなかしてくれない。一般市民は、自分なりに断片的な情報をつなぎ合わせて判断している。もしくは選挙への関心を低下させている。

　政治の現場から建前だけでなく、本音・本気で、時には悩みをぶつけて語り合う姿勢を見せてくれる政治家が増えてくれば政治はもっと面白くなるだろうに…と思う。

　選挙は勝たねば始まらない。そのために名前の連呼だけでなく、人となりや政策の中身を見せて勝ってほしい。

＝下松市河内、木原一郎（72）