2026年04月30日(木)

コラム「一言進言」

マイナンバーどうにもわかりません

~お代官様!どうぞご勘弁を!~

日本国民一人残らず番号がつく。以前も同じように試みたが駄目だった。今回はどうだろうか。住民票の所在地に送られるそうだが、住民票の通りに住んでない人も多かろう。国民すべてに行き届くのは相当の年数が必要だろう。納税者、社会保険加入者など完全に掌握したいようだ。いわば氏名の記載がないと何もできないように、これからはすべてマイナンバーがないと通用しない社会になるという。

個人への浸透もそうだが、事業所も大変だ。五人、十人の事業所では専従の責任者を置く余裕もないし、給与計算などを処理しているパソコンはほとんどがネットにつながっている。あちこちからマイナンバー導入に備えは大丈夫ですか、とセキュリティーの勧誘電話があるが、聞くと、月何万円もかかるという。

あの社会保険庁でも流出するし、アメリカの国防省でもハッキングされる時代。どうやって情報を守るのか。故意に漏らしたら刑務所行きだそうだ。故意かどうかわからないだろうに。周囲には拒否しようと思うという経営者も一人や二人ではない。個人に至っては「国家に管理されるの嫌!」と拒否宣言する御仁もいる。

国民の義務とは言え、お役人は簡単に考えすぎてはいないか。個人情報の取り扱いをこんなに問題にされる時代は息苦しい。国会周辺ではマイナンバー反対のデモの報道もあった。もし、従業員に登録を拒否する人がいたら、思想の自由だと言われたら、どうすればいいのだろう。クビにするわけにもいかない。夜の店のママが聞いてきた。「うちの女の子は週に一回か二回のアルバイトなんよ。その子たちもマイナンバーいるんかね」。求めるとみんなやめてしまうと嘆いていた。

国民一人残らず参加する政策にしてはお粗末極まりない。安保法案もそうだったが、説明が全く不十分だ。国会議員は全員、きちんと説明できるのだろうか。テレビコマーシャルを総動員してでも周知徹底すべきだろう。会社に届け出ないと罰則があるのだろうか。届けがない従業員の給与はどう扱うのか。コピー機も使えないと聞いた。手書きにしても、控えはどうするのか。

まるで悪代官が小作人たちから一粒残らず申告させ、一粒でも年貢をごまかせないようにする仕組みのように見えて仕方ない。金持ちたちのごまかし方は今までも違っただろう。サラリーマンはこれまでも一円もごまかせず、取り立てられてきた。納税や貯蓄を把握するためのようだが「お代官様!もうわしらにゃ搾っても汗も出ませんです」ご勘弁を!

(中島 

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