2026年10月23日(金)

コラム「一言進言」

井川さん続投か?

~市長の命題は何か?~

■「もしあなたが市長になったら何をしますか」単なる思いつきではなく、期間、予算まで考えたアイデアを募集したら面白い。「日刊新周南」を始めて三十年。実にさまざまな現象に出くわした。地域がどう動くか、何が動かすのか、結果はどう出てきたか。ある程度の予測がつく。行政は別に何もしなくても動くし、何か仕掛けると必ず批判も起こる。乗り越えて仕掛けてきたこともある。


■何か仕掛けて結果が出るのは、早くて数年先、十年もたって結果が現れることもある。この三十年で変わったのは何か。周南市では総合スポーツセンターの完成だった。以来、中国大会、全国大会も数多く開かれるようになり、県外からの集客は目を見張る。

■下松市は何と言っても西友の誘致だった。西友を核とするザ・モール周南ができて旧徳山市の中心市街地に取って代わり、下松市が飛躍的に買い物客を集めるようになった。光市は冠山総合公園を充実させたことか。里の厨もにぎわっている。

■周南市は合併十年になるが、その効果がまだ見えてこない。人口は減少するばかりで、明るさを見いだせないまま経過した。各地域へのばらまき的施設は作ったが、人口減少に歯止めをかけるものではなかった。南北自由通路は二十年前の徳山駅西再開発の計画で出された案だった。開発とセットで駅南と北を結ぶ計画だった。それが単独で現在の自由通路に変わった。自分たちのお金ではないと錯覚させた合併特例債は、全国に、あった方がいい程度の施設を乱立させた。下松市は特例債無縁で生きてきた。

■その下松市長選挙が来年四月に迫った。井川市長の去就が注目されている。対抗馬が見えにくいとも聞く。住みよさを形にし、役人にはっぱをかけ、道路整備に大きな力を見せつけた。結果、県内でも珍しく人口の微増が続いている。日本一高齢市長が五期目に挑戦かと話題になりそうだ。

■問題は年齢でない。市民にこびるような施設にお金をかけず、若者が主役になれて、老人が健康で暮らせる市をいかに進化させられるか、この命題に答えを持った市長を待っている。それにしても、井川市長を超えてやろうという人間は、下松市にはいないのだろうか。

(中島 進)

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