2026年04月30日(木)

コラム「一言進言」

市長は自信を持って論破せよ!

~シンポジウムが心配~

周南市の新徳山駅ビルに対してこの時期での反対署名の意味がいま一つわからない。ツタヤのカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者として運営する図書館がいけないのか。図書館と言うからややこしくなった。CCCの運営方法は独特だ。全国の図書館が使っている分類方法を、根底から変え、ライフスタイルに合わせた分類方法にした。そして今回は料理や旅行に特化した図書館と言う。

図書館としての論議があった形跡はない。CCCの画期的な図書の分類は全国の図書館関係者からは総スカンだ。図書館司書には、この分類方法は通用しない。説明不足というのはそのあたりだ。実際、どんなイメージなのか。発表されたのは佐賀県武雄市の図書館だ。もし、内容はプロポーザルで決めると言うなら、詭(き)弁でしかない。

設計の段階で内容が決まってない建物を建てるとは、もってのほかだ。徳山駅デザイン会議を主導して相談役だった内藤設計が南北自由通路、駅ビル、そして道の駅まで設計を担当した。プロポーザルと言えば聞こえがいいが、出来レースだったことは否めない。あのパースを見て、CCC以外は考えられまい。CCCだから集客してくれるのだ。

三十日には新駅ビル問題でシンポジウムが開かれる。市長が市民に説明するが、今から何を語り合うのか。賛成派ばかりのパネリストでは、反対派の市民は抗議するだろう。騒然とした会場で、真摯(し)に話し合いができるだろうか。CCCからすると、赤字覚悟での出店だろう。いい迷惑と思わないか。市長は最高権力者だ。自信を持って、図書館のあり方、個人情報の取り扱いに関する見解、集客する意味など確固たる考えを述べ、「知の広場」「共に」など言葉遊びは止めて、将来の市にとって絶対必要だと、論破すれば良い。

議会の中には九千人(有効八千七百三十三人)の署名は微妙だとの意見もある。流れ的には住民投票は否決されるだろうが、署名しなかった人たちにもいろんな意見がある。審議の過程で、もう一度図書館のあり方について語り合うのも良いことだ。なにしろ三十億円もの大金を使うのだから。プロポーザルの問題についても話し合えば良い。CCC以外で考えられないのに、公正、公平な審査と言っている執行部のあり方もだ。国立競技場の問題が反省材料になっていない。

(中島 

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