2026年04月29日(水)

コラム「一言進言」

井川市長引退に

~さまざまな個性派市長を見て~

下松市の井川市長が引退を決めた。市長は地方自治体のトップだ。市長によって地域の行く末が大きく変わる。過去、周南地区の市長をつぶさに見てきた。平成の合併までは四人の市長がそれぞれ個性的な市政運営をしてきた。光市の末岡市長は市職員出身で、意欲的な行政マンだった。井川下松市長は市議会議員の有力者として河村五良県議などと市の政界の一角を占めていた。当時、市川政士、国居一市議などくせのある議員たちが活躍していた。乱世の感漂う政界だった。

河村憐次氏が市長に立った時は、意外な展開で五良氏派の候補を破り、世間を驚かせた。憐次氏は西友の誘致を成功させ、旧徳山市から商圏を奪うきっかけを作った。しかし最後は周南合併の是非を争点に、反対を掲げた井川氏の挑戦に敗れた。井川市長の強さは乱世の政界を生き抜いてきたパワーも要因だろう。インフラ整備に力を入れ、人口を増やしてきたのは見事だった。周到な根回しや自らが泥をかぶる姿勢に、多くの職員もついてきた。

下松市も光市も、有力な県議会議員が力を持ち、その中で市長選びも展開されてきた。一方、旧新南陽市は県議が一人区という宿命から毎回、市を二分する争いになった。光市は末岡市政を継いでボーイスカウト活動にも熱心な市川市長が誕生、粘り強さを発揮して長期政権の可能性もありそうだ。

旧徳山市で印象に残るのは小川市長だ。新たなインフラの整備、卸売団地や地場産業振興センターなど大胆な開発。コミュニティー組織づくりにかなりの精力を注ぎ、就任八年後には見事な組織がほぼ完成した。職員も小川市長の頭の良さに敬服、カリスマ的存在になった。

市長の個性によって市の性格も変わってきた。市長が何を目指すのかが、職員を動かし、市民を動かす。井川市長は相当の個性派だ。語り草だが、末武地区の道路建設がとん挫した時、現場に乗り込んで職員への不満をさんざん聞いて、ころ合いを見て協力を取り付けた。行政マンの言い訳をそのまま伝えるのは最低の市長だ。強烈な個性で市政を主導してきた名物市長の引退には、特別の感慨を覚える。何しろ住みやすさを誇りにできた下松市政だった。

(中島 

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