2026年04月29日(水)

コラム「一言進言」

三市の予算比較

~どうやって若者を増やすか~

三市の予算が出そろった。光市は「足元を固め未来を展望する予算」。下松市は「過去最大規模予算」。周南市は「共に、それは周南市の力予算」。下松市は大城の建て替えなどで観光客誘致に力を入れる。光市はUJIターン促進に予算をつけた。周南市は㈱トクヤマの電力利用が特徴的だ。下松市だけが人口の微増が続くが、光、周南市の人口減対策はどうだろうか。

きめ細かさでは光市が目立つ。市内共通プレミアム商品券も何割かは地元商店しか使えない。婚活にも市が積極的に関与しようとしている。各市で共通しているのは財政難が見込まれる中での予算編成だ。将来の市に何が大切か、予算の中で感じることができる。

緊急の課題は少子化対策だ。医療費無料化は下松が先行してきた。今回、周南市も小学校卒業まで広げた。子育てを支援するメニューが全国の自治体で増えてきた。当たり前だが、子どもを増やすには若者を増やすことが一番だ。若者一人が定着すると、生涯で何千万円もの税金などが自治体に入ってくる。若者への投資は長い目で見れば十分採算が取れる。

岡山のある町では、車二台が駐車できる3DKの公営住宅を建設し、全国一番の出生率を達成している。家賃が二万円で中小企業にも貸し出して雇用促進にも役立っているという。課題に果敢にチャレンジする姿勢に驚く。国からの押し付けをはねのけるパワーが人口減少を食い止めるポイントかも知れない。何かと国が決めたことだからと逃げ口上を語る市長には期待できない。

今では公務員の所得は、地方ではトップクラスだ。過疎地では一番の収入を得る。その収入に見合った仕事をさせるのが市長の手腕だ。光市の予算で際立つのが予算八万円の若手職員が地域活動を応援する地域ふれあい協働隊事業だ。職員にしっかり地域に入って活動しなさいと発破をかける事業だ。知人のM君は毎年、周南ツリーまつりで地区のメンバーと焼きそば焼きに参加していた。志ある職員だったが、熱心すぎて上司に嫌われた。立派な市庁舎に見合う仕事は何か、職員の意識改革が最大の市民サービスだ。

(中島 

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