コラム「一言進言」
離婚の危機?周南市
〜不満募る新南陽地区〜
□熟年離婚がはやったのは随分前だ。長年連れ添った挙げ句に、男性が定年を迎えると、女性はこれ幸いに一人の人生を楽しもうとする。何となくわかるような気がする。気が利かない男性との生活は、ほとほと嫌になるのだろう。周南市で離婚は4組弱に一組だそうだ。男女はかなり簡単に別れることができるが、地方自治体はそうはいかない。
□合併して4月で丸14年。最近、新南陽地区から不満の声を聞くことが増えた気がする。保健センターの廃止でも反対署名が集められた。学び・交流プラザはできたが、それで収まることはないようだ。旧徳山市だけに投資が集中しているように感じている。金額より、気配りの問題かも。新南陽市時代は市職員が常に身近にいた。旧徳山市より、市民の間に浸透していた。広報課などあらゆる場面に取材に出向いていた。
□夫婦と一緒だ。かまってくれないと感じると疎遠になる。合併して総合支所になり、鹿野でも一時署名運動が起こる寸前まで行った。職員はより気配りに精を出すことが大切だ。市長はじめ行政は、意図的にも旧徳山以外の地区に顔を出すことだ。木村市長は大号令を出して、周辺地区の行事に職員をつとめて参加させることだ。
□先日、コンパクトシティをテーマにしたセミナーで、講師の一人がアジサイ型取り組みを話していた。各地域がそれぞれに花を咲かせないとアジサイにならない。しかし中心の幹が枯れると花はすべて枯れる。中心市街地と、各地域の役割を明確にしていくことだ。中心地が枯れると全域に影響が出る。不満への対応がお粗末なのだ。「共に。」と掛け声だけで、地域の自治会、各種団体と結ばれていないのが原因だ。
□周南市は東京23区と同じ広さだ。相当広い。都市が分散している山口県ともよく似ている。まとまるのは難しいから、よほどの戦略がないと不満が増幅する。昭和28年に福川町と富田町が合併して南陽町が誕生したが、合併がまとまるまでには庁舎を毎年福川と富田の交互に置く話まで出ていたのを思い出す。
□かように地方自治体の合併は緻密な気配りが必要なのだ。事務的処理だけでは、いつまでも一体感は生まれない。夫婦と一緒だ。相手を思いやる気持ちをどう表現するか。夫だけが趣味三昧をしていると、多くは離婚の危機を迎える。新庁舎と駅ビル、水素だけを言っていたのでは、いつか離婚話が出てくるかも。そうか、最近は「しゅうニャン市」があった。
(中島 進)
