2026年04月29日(水)

コラム「一言進言」

散歩中の飼い犬襲われる

〜野犬対策、看板倒れにならないように〜

□高校生の時、旧徳山市で犬獲りのアルバイトをした。犬獲り名人のおじさんのトラックに乗って、毎日、野犬を捕獲して歩いた。おじさんが犬を見つめると、犬は逃げることもできず、カチカチに体をこわばらせていたのを思い出す。大迫田の方だったか、処分場があったが、近くになると車の後ろに収容された犬たちが一斉に、キャイーン、キャイーンと泣いた。その声に耐えられず、1週間ほどで私は音を上げた。

□周南市の遠石小の子どもたちは、こども議会で木村市長に野犬対策を訴えた。野犬に遭遇して怖かった経験があるかなどアンケートの結果も発表した。市長は「看板を設置しているので待って」と答えていた。「餌をやらないでください」の看板だ。効果はどれほどかわからない。ここ最近、遠石地区や周南団地付近をはじめ市内で野犬が異常に増えている。10匹単位で動くケースもあり、大人でも恐怖感がある。

□知人は犬を散歩させていて野犬とけんかになり、愛犬が大けがをしたという。警察にも言えず泣き寝入りだそうだ。餌をやらないのもいいが、殺処分よりむしろ残酷かもしれない。動物愛護団体が発言力を増す中で、野犬対策は難しい課題だ。動物好きな人には、目の前に犬がいると放ってはおけないのだろう。しかし飢えた野犬は何をするかわからない。子どもを襲う事態も考えられる。

□対策は、まず野犬を捕獲、どこかに収容施設を作って、去勢した上で、寿命をまっとうするまで飼育する以外にない。餌代は、ボランティアなどにも協力してもらい、人に飼われるよう訓練し、できるだけもらってもらえるようにすることだ。犬好きが遊びに行けるようになればそれでいい。ワンワンランドを作るのだ。

□犬狩りが当たり前の時代は、はるか昔になった。たちまち処分場送りは論外だろう。先日の10時間かけた市と県の捕獲作戦で捕まえられたのはわずか2匹だった。先送りすればするほど子犬が産まれ、野犬は増えて行く。ネット上では、子猫を襲う野犬の姿までアップされている。しゅうニャン市としてはほっておけない映像だろう。市民の安全・安心を守る市政のはず。野犬対策が看板倒れにならないことを切に願う。

(中島 

LINEで送る
一覧に戻る
今日の紙面
出光興産

出光興産徳山事業所は、エネルギーと素材の安定供給を通じて産業や暮らしを支えています。環境負荷低減や安全操業に取り組み、地域とともに持続可能な社会の実現に貢献していきます。

山口コーウン株式会社

「安全で 安心して 長く勤められる会社」をスローガンに、東ソー株式会社等の化学製品を安全かつ確実にお届けしています。安全輸送の実績でゴールドGマーク認定を受け、従業員が安心して働ける環境と「15の福利厚生」で従業員の人生に寄り添っています。

東ソー

東ソーが生み出す多種多様な製品は、社会インフラや耐久消費財など人々の生活に役立つさまざまな最終製品に使われています。総合化学メーカーだからこそできる、化学の革新を通して持続可能な社会に貢献していきます。

株式会社トクヤマ

トクヤマは、電子材料・ライフサイエンス・環境事業・化成品・セメントの各分野で、もっと幸せな未来をつくる価値創造型企業です。