2026年06月27日(土)

コラム「一言進言」

漂浪する国民を救え

~考え方の柱を立てよ民進党~

■最近の国政ニュースはあまりにも次元が低く見る気もしない。森友学園、加計学園とどうでも良いテーマで情けない。支持率が下がって、これ以上何をしても、何も出てこない。安倍総理も今度だけは慌てたし、神妙な顔つきになっていた。先生に叱られた小学生のようだ。国会が議論の場と言うより、威張るか、相手を罵倒するかのような、論議とはとてもいえない争いが続いてきただけに、ここで仕切り直しにしてほしいものだ。
■安保法案にしても、共謀罪法案にしても、国家の将来に関わる論議はまるでなかった。北朝鮮に対して、どう向き合うか、このまま放置はできまい。経済制裁が効かなかった今、残る道は本当にあめかムチしかないだろう。イランに制裁効果があったからと一緒にはならない。民主的な選挙で選ばれた国家と、独裁国家では根本が違う。
■先制攻撃で粉砕するか、多額なあめで目をくらますかどっちかだろう。核を放棄させるためには相当なあめも必要になる。あめをばらまき、民衆の決起を促すことしか独裁国家を覆すのは難しい。武力による鎮圧は、アフガニスタンでも、イラクでも成功してはいない。ベトナムなんか良い例だ。まして大量のミサイルを持つ独裁国家となると、韓国だけでなく、我が国の被害は想像を絶するだろう。
■国会はそうした議論をすべき場所と思っている。少子化対策も待ったなしだ。若者が少なくなることは亡国に直結する。獣医学科がいるとか、いらないではなく、我が国に必要な教育体制のあり方を、各党がしっかり考え、教育勅語うんぬんではなく、討論し合い、国民に信を問えばいい。穏健な社会福祉国家を目指すのか、強力な資本主義国家を目指すのか、どんな国になろうとしているのかわからない。
■目的が景気回復にしろ、労働者の賃上げを自民党が要求する異常さに、民進党はついていけない。追及する民進党に思想というか、考えの柱がないから論争にならない。小さな政府か、大きな政府かも定かでない。国家権力をもっと強力にすべきだと、自民党ははっきりしている。共産党も柱が明確だから、わかりやすく、論争に迫力がある。
■稲田前防衛大臣の件も含め、安倍政権の子どもじみた面がさらされて、支持率回復は至難の業だろう。チャンスに民進党はシャッフルして、2党に分裂してでも、柱立てに全精力を注ぐべきだろう。枝野、前原両氏では統一は無理だ。理論武装を徹底しないと、他の政治家も判断する材料がない。国民はもっと漂浪している。

(中島 

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