2024年12月11日(水)

コラム「一言進言」

漂浪する国民を救え

~考え方の柱を立てよ民進党~

■最近の国政ニュースはあまりにも次元が低く見る気もしない。森友学園、加計学園とどうでも良いテーマで情けない。支持率が下がって、これ以上何をしても、何も出てこない。安倍総理も今度だけは慌てたし、神妙な顔つきになっていた。先生に叱られた小学生のようだ。国会が議論の場と言うより、威張るか、相手を罵倒するかのような、論議とはとてもいえない争いが続いてきただけに、ここで仕切り直しにしてほしいものだ。
■安保法案にしても、共謀罪法案にしても、国家の将来に関わる論議はまるでなかった。北朝鮮に対して、どう向き合うか、このまま放置はできまい。経済制裁が効かなかった今、残る道は本当にあめかムチしかないだろう。イランに制裁効果があったからと一緒にはならない。民主的な選挙で選ばれた国家と、独裁国家では根本が違う。
■先制攻撃で粉砕するか、多額なあめで目をくらますかどっちかだろう。核を放棄させるためには相当なあめも必要になる。あめをばらまき、民衆の決起を促すことしか独裁国家を覆すのは難しい。武力による鎮圧は、アフガニスタンでも、イラクでも成功してはいない。ベトナムなんか良い例だ。まして大量のミサイルを持つ独裁国家となると、韓国だけでなく、我が国の被害は想像を絶するだろう。
■国会はそうした議論をすべき場所と思っている。少子化対策も待ったなしだ。若者が少なくなることは亡国に直結する。獣医学科がいるとか、いらないではなく、我が国に必要な教育体制のあり方を、各党がしっかり考え、教育勅語うんぬんではなく、討論し合い、国民に信を問えばいい。穏健な社会福祉国家を目指すのか、強力な資本主義国家を目指すのか、どんな国になろうとしているのかわからない。
■目的が景気回復にしろ、労働者の賃上げを自民党が要求する異常さに、民進党はついていけない。追及する民進党に思想というか、考えの柱がないから論争にならない。小さな政府か、大きな政府かも定かでない。国家権力をもっと強力にすべきだと、自民党ははっきりしている。共産党も柱が明確だから、わかりやすく、論争に迫力がある。
■稲田前防衛大臣の件も含め、安倍政権の子どもじみた面がさらされて、支持率回復は至難の業だろう。チャンスに民進党はシャッフルして、2党に分裂してでも、柱立てに全精力を注ぐべきだろう。枝野、前原両氏では統一は無理だ。理論武装を徹底しないと、他の政治家も判断する材料がない。国民はもっと漂浪している。

(中島 

LINEで送る
一覧に戻る
今日の紙面
ピアレックス

遺品整理でお困りではないですか?県内出張見積は無料!不動産売却や空き家じまい(解体)もお気軽にお問い合わせください。

スバル合同会計 周南事務所

相続時や建物の購入売却時の相続税・資産税のご相談。
大切に育てた事業の譲渡や事業の拡大にむけて、複数の専門業者との提携で、お客さまの求める結果を一緒に目指します。

サマンサジャパン

来院者の方へもっと目配り、気配りをしたい。物品の補充や搬送に時間を取られる・・・
サマンサジャパンでは医療従事者の方がより医療に専念できるよう、コンシェルジュ、受付、看護助手、清掃、設備など様々な業務を行っています。

山田石油株式会社

ソロや友達と過ごす「おとなじかん」から、親子三世代で過ごす「かぞくじかん」も楽しめる日帰りレジャー施設「くだまつ健康パーク」。屋内で遊べる施設や岩盤浴、サウナも充実!