2026年05月01日(金)

コラム・エッセイ

今年の変

新しい出会いに向けて-この町・あの人・この話- 浅海道子

 この欄の今年は今日で終わり。一足早く大晦日を感じている。

 加齢と共に時間の経過は速く感じると聞くが、今年は一段と速かったような気がする。配達された年賀状を手にしていたのは本当に昨日のように思っていたのに、もう来る年の賀状を投函する時期になり、多少慌てている。

 なぜ今年はこんなことになったのか。一歳年を重ねたことは確かだが、毎年のことだし、2人揃ってのコロナ感染もあっという間に治って、記憶にも残っていないしと、指折り数えても特別なものは出てこない。思案するほどもなくひらめいた。これだ、これが原因に違いない。四季あるはずの日本で二季がなかった。

 冬が過ぎたら春だと思ったら、桜咲く間もなく酷暑到来。夏の次には秋だと信じていたのに、気がつくと年賀状投函期。四季が二季になった。だから時の移りが2倍の速度で進んだのだ。もはや異常気象だ、平年に比べて云々だでなく、これが日本になってしまいそうだ。

 長生きした結果、世界戦争、車、電話、テレビ、高度成長、新幹線、デジタルカメラ、PC、バブル景気に失われた30年、携帯、i-PS細胞、スマホ、原発事故、生成AI。人類の歴史、技術開発の集大成のような出来事を我が身一代で実感できた。もうこれ以上は神の領域、自分に実感できることはもうあるまいと思っていたら、千年単位の自然変化と考えられることまで体験することになった。

 四季が二季に。春夏秋冬から酷暑の夏が大雪の冬に直結する変化は地球温暖化の行き着く姿だという。一体どうしてこんな変なことに。それは二酸化炭素排出のせいだ、人間の生活を便利に快適にしてくれた化石燃料の使用が二酸化炭素の発生源だから、化石燃料の使用をやめればよい。エンジン車から電気自動車へ、化石燃料から水素へ、アンモニアへ。火力発電から再生可能発電へ。二酸化炭素発生削減のための開発競争が地球全体で進められている。

 でも、正しい方向なのだろうか?地球温暖化など嘘だと大声を上げている米国次期大統領の肩を持つつもりはないが、化石燃料の使用が二酸化炭素発生に繋がることは確かでも、二酸化炭素の発生さえ止めれば問題は解決するのかとなると、疑問が残る。

 この答が出ていないのに、他論無用で発生量ゼロだけを目指すのは、脱炭素を商売の種にしようと、砂糖の塊に群がる蟻の姿が見える気がする。発生量ゼロを達成するためにどんな問題が生じるのかを知った上で走らなくては「人間がいることが全ての原因だ」とAIに判断されて人類の時代の終わりを迎えかねない。

 遮二無にゼロを目指すよりも、まずは少ない使用量で同じエネルギーを得られるよう効率向上を果たしながら進むのが順当な道ではないかと、金よりも変がふさわしいと思う今年の終わりを迎えながら思うのだ。新年が皆様にもいい年であることをお祈りします。

(カナダ友好協会代表)

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