コラム・エッセイ
パワー満開うたごえ会
新しい出会いに向けて-この町・あの人・この話- 浅海道子世界の日本の日常を変えてしまった新型コロナウィルス感染症。感染症2類指定が5類になって、これで一安心と、車内のマスク姿はほぼ半減したが、コロナ感染症禍中の行動規制の津波に襲われた人には感染症はその怖さ以上に恨み骨髄の心境だろう。私の身近にも感染症のもたらした行動規制の影響をまともに受け、被害者意識にさいなまれている存在がいる。
うたごえ大好きのわがつれ合い。地域のうたごえ活動に参加し、毎月のうたごえ会の開催、その他年に5、6度は東京のうたごえ喫茶通いを楽しんでいたのに、三密規制の中で大勢集まって歌ううたごえ会もうたごえ喫茶も閉鎖となり、カラオケ通いもならず、楽しみの場を奪われてしまった。
5類指定でようやく再開されたうたごえ喫茶も、みんなマスク姿でおとなしく歌うスタイルと聞いて「マスクしてなんか歌えるか!」と怒り、もう顔を出さなくなっていた。そんなふさぎ込み、すね老人姿を呈していたわがつれ合いに、昨年末1通のお手紙来信。
周南で地域振興文化活動を長年続けておられるH夫人から、コロナウィルス禍で中断していた地域のうたごえ会を再開するからと参加のお誘い。勇躍参加した集いはかつてと同じ公民館の大ホールにH夫人はじめボランティア活動の会員の手で会場が準備され、ホール一杯に並べられた長テーブルの席に受付を済ませた参加者が以前と変わらず席を占めていて、長くおなじみだった顔も多く見られたという。
当日の運営メンバーとして、集まったのは、H夫人率いるボランティア会メンバーのほか、司会進行役の元プロアナウンサーOさん、プログラム作成・機器操作のTさん、ピアノ伴奏のM先生、歌唱リーダーのシャンソン歌手H女史、それにわがつれ合いの一行。全15曲のプログラムをOさんの名調子に乗って約2時間で盛会のうちに終えるのが以前からの変わらぬスタイルで、新しい年の例会が先月も開かれ、つれ合い殿もリーダー顔で参加した。
このたびは80人以上の参加で、そんなに大きくない地区でいつもこれだけの人数が集まるのは、ボランティアで運営に関わる皆さんとの普段のつながりがよほど濃密なのだろうと感心するわがつれ合い。
そうそう、特筆すべきこの会の特徴はその元気度。会を束ねるH夫人は御年80歳半ばとか。司会進行のOアナウンサーは88歳だそう。機器操作のTさんも80歳超え、歌唱リーダーを務めるわがつれ合いは数年前に傘寿の祝い。H女史はお姉様。参加者も平均年齢はその近くに見えたし、顔なじみのOさんは90代半ば。そのみんなが2時間近く元気に歌うのだ。
100年人生を体現するようなこの光景は、地方創生を支えるには若さだけではなく、健康な高齢者のパワーが必要だという思いに力強く応えてくれていると感じたと、自らもパワーを受け取ったつれ合い殿の感想。
日本中のあちこちにこんなパワーが息吹き続けることを願っている。毎回好天のこの会。次の開催は4月だとか。どうか皆様お元気で。
(カナダ友好協会代表)
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