コラム・エッセイ
『喜寿は中締め米寿で一献!』
伊藤博之の釣れ釣れ談議我が家に書家で詩人の相田みつを先生の1カ月日めくり「人間だものⅡ」が掛けてあります。1日から31日まで考えさせられる詩が書かれています。相田みつを先生は大正13年栃木県に生まれ、平成3年67歳で永眠されました。
日めくりに書かれている詩一つ一つ字体が異なり、それぞれの詩の言葉を奥深く表しています。詩の短いものは10字でその10字に不思議なほど深く共感を感じるのです。
自分たちが常日ごろ話している言葉が「相田みつを」マジックの書と詩で自分たちに感銘と感動を、また人生への勇気まで与えてくれる日めくりなのです。
相田みつをの「人間だもの」の中から自分の好きな詩をひとつどうぞ
自分の書
「うまれかわり死にかわり 永遠の過去のいのちを受けついで いまここに 自分の番を生きている それがあなたのいのちです それがわたしのいのちです」
だからこそ自分の番の人生を一生懸命生きなさい、そして次の人に命を引き継いで下さい。自分が引き継いだ人生は大切に、そして豊かに生きることの奥深さ、また大切さを感じさせる詩です。
11月28日、新店舗となった「ふじ荘」のお披露目と兼ねて遅ればせの自分の喜寿のお祝いを開きました。本来なら4月5日に77歳になったのですがコロナで半年遅れの喜寿の会となりました。自分は誕生日の祝いは20歳までで次は長寿の祝い。これは祝いではなくここまで生きて来れたことに対してお世話になった方々への感謝とお礼の会と思っていたので60歳からと決めていました。
最初の還暦の祝いはホテルサンルートで盛大に開催し、多くの方々に支えられて60年が過ぎたと実感した感謝の還暦の会でした。そして次は77歳まで生きていたらと密かに思っていた喜寿の会。自分の人生でお世話になった方々を招待して感謝とお礼の会が開ければと思っていましたら、招待は受けづらいと言う人が多く会費制となりました。
11月28日の伊藤博之の喜寿の会にご出席いただいた方々は自分の人生で本当にお世話になった方々です。77歳まで過去のいのちを受け継いで生きてこられたのも多くの方々のおかげです。ありがとうございました。取り敢えず人生の中締めとします。
まだ思い残すことが3つあります。第1が「釣れ釣れ談義」の1,000回です。第2がコロナが収束したら山田敏彦会長の下での「新酒の会」「ひやおろしの会」の開催。第3がみの幸の山中幸三氏の立ち上げた「周南食の会」をみの幸二代目の山中健太郎会長での開催です。
喜寿に続いて傘寿、米寿、卒寿、白寿、紀寿、今は人生100年と言われています。100歳以上は茶寿、皇寿、大還暦になるそうです。自分の番を一生懸命生きることに専念します。
少しでも社会のお役に立てればと。米寿での一献を楽しみに精進して参りたく思います。
(県磯釣連合会最高顧問)