コラム・エッセイ
Hole No.2『“データ”でもっと強くなる』
カリスマコーチ 岩本砂織のTop of the GOLF!!シトシト降る雨、子供の頃は憂鬱で嫌いだったが、四季によって景色も攻め方も変わるゴルフをやり始めてからは、グリーンが青々としてくる夏の雨は嫌いではない。
先月第1回目が記載された週に、また日本人やゴルフファンを熱狂させるニュースがアメリカから飛び込んできましたね。『全米女子オープンゴルフ』でなんと日本人同士のプレーオフになったのです。どちらが勝っても日本人初の全米女子オープンゴルフ優勝が決まる瞬間です。残念ながら地上波での放映はされていませんでしたので、ニュースが飛び込んで知った方も多いのではないかと思います。
ここで少し畑岡奈紗選手のお話に触れたいと思います。2015年の後期から畑岡選手はナショナルチームメンバーになりました。私達はすぐに彼女のすごさを目の当たりにする事になるのですが、トラックマンと言われる弾道解析機器で叩きだしたデータにスタッフ一同驚きました。すでに活躍しているアメリカツアー選手に引けを取らないデータだったからです。
近年すべてのスポーツはデータを基に選手へのアドバイスをする事が多くなっています。ゴルフ界も同じで、ナショナルチームでは選手へのアドバイスはデータに基づいたアドバイスです。今までのような根性論や感覚だけのアドバイスがデータを取ることによって、メンタルへの話に移行出来て、感覚的なことが確証に変わることもコーチをしていて興味深いところです。
テクニカル、それもスイング指導やスイング修正に多くの時間を費やす今までのゴルフ界でしたが、オーストラリアから招聘されたヘッドコーチのガレスジョーンズ氏がパー72を基本として、説明した内容はおそらく意外な内容だったのだと記憶しています。『君たちは72でラウンドしてくるとしたら110ヤード以上の距離のショットを何%の割合で打っていると思うかい?』そんな質問から始まった新ナショナルチームの雰囲気はとても静かなはじまりだったのを鮮明に覚えています。
今のゴルフ界の強さの秘訣として、徹底したデータ収集を行い、事前の準備をコツコツとしている事が1つの理由です。
さあ、ここで質問です。パープレーから80台くらまでのプレーヤーは110ヤード以上のショットは何%くらいだと思いますか?次の回までの宿題に致しましょう!くれぐれも熱中症に気を付けてゴルフを楽しんで下さい。
2017年LPGAアワードの様子(右は畑岡奈紗選手)
スコットランドのCastle Stuart Golf Linksにて
