コラム・エッセイ
HOLE No.5『ジュニアの指導に寄せて』
カリスマコーチ 岩本砂織のTop of the GOLF!!コロナ前に比べると東京の交通渋滞も少なくなり、温室効果ガスの影響があるのかないのか、今年は例年に比べると朝の清々しい空気を吸えるのが早いように感じます。
さて、緊急事態宣言も9月の終わりですべて解除されるという中で突然飛び込んだニュースで『親ガチャ』という言葉が、ジュニア指導をしている私は知っておくべき言葉だと色々調べてみました。
なんと“実用日本語表現辞典”に『親ガチャ』が登録されたのは2017年12月。5年前にはこの言葉はすでに広まっていたようです。この時は虐待やDVを受けている子供たちからのSOSの意味での発信のようで、言葉の意味を知れば知るほど今子供たちに起きている問題の深さに心が痛いです。
虐待を受けてきた子供が、好きでその親のもとに生まれてきたのではないという意味で『親ガチャ』と表現するようですが、言葉の良し悪しは別として、最近の親と子の関係は、私達の時代とは違う形の親子のコミュニケーションの取り方に遭遇します。
例えば、両親を呼ぶときに、下の名前で呼んだり、友達言葉であったり、コミュニケーションの解釈の仕方が違っているのかもしれません。
そんな教育方針のジュニアであっても、私のゴルフアカデミーでは、その事も合宿中に題材にして子供同士で意見交換しています。その事が良いか悪いかではなく、尊敬するってどんな事なのか。そして、どんな言動が尊敬に値するのかの意味をみんなで話し合います。
私達の時代はダメなものはダメで、大人がそのダメな理由を説明してくれましたが、最近では良いも悪いも理由を知らないままで言動している子供が多くいるように思います。これは子供にとっては学ぶ機会を逃していますし、大人も嫌われたくないから言わないという理由にはならないのです。
私は両親から『自分で考え、決断し、行動せよ』と教えられてきました。自分で考えたり、決断するという意味は、自分だけで考えたり、決断するという意味ではなく、自分がどうしたいか考えるには、人に相談したり、本を読んだり、情報を収集しなさいと教わりました。
『親ガチャ』という言葉は聞いていて気持ちの良いものではありませんが、子供たちから発信された意味を考えると、情報過多の世の中だからこそ、親が子へ言葉の意味、そして行動の意味を丁寧に説明することが親と子の信頼関係を構築するのに何よりも大切なことなのではないでしょうか?
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