コラム・エッセイ
No.31 秋と欲望とお酒
ねえ、ちょっと聞いてよ! 予備校講師 長谷純子こんにちは。寒くなりましたね。秋の風情を感じる間もなく、ある日から突然冬の近さを感じる気候になってしまいましたね。虫の音を聞いて「ああ、秋だなあ」としみじみと秋の趣を感じていた日が懐かしい気がします。今年、虫が鳴く暇ありました? この虫の音ですが、これを聞いても日本文化になじみの薄い、海外からの観光客、特に欧米人は「騒音」と理解するのだとか。飛行機や自動車の騒音と同じように聞き取ってしまうのだそうです。これは耳の機能の問題ではなく、文化の違いによるもので、外国人でも虫の音を日本の秋の趣を表すものだと認識すると、そのように聞こえてくるのだそうです。このような文化の違いによる認識の違いは明確に目に見えるものではないので、なかなか理解しにくいですよね。文化摩擦の原因の一つになるはずです。
で、私にとってここ数年、秋が来た(はず)と思わせるもののひとつが10月上旬にホテルサンルートで催される「秋を楽しむひやおろしの会」、つまり、日本酒会です。このエッセイを読んでくださっている方でしたら、去年もこの時季に書いているので、「あ、また書いてる!」と思われるかと思います。はい、性懲りもなくまた書きます。というか、日本酒が当たる抽選会の結果ご報告です。毎年、新年度が始まる前に京都の、日本酒の神様を祀る松尾大社に行ってお守りを更新しているのですが、そして、更新のたびにお賽銭の額も増額して、強く強く当たるよう御祈願しているのですが。今年も外れてしまいました。トホホホ。
多分、くじ運はいいはずなんですよ。姪と一緒にジュニア時代からファンクラブに入っているアイドル「なにわ男子」(大橋担です。同士募集中(笑))のコンサートチケットでは、姪は今まで全滅なのに、私はかなりいい席で毎回当選しているので。だから、お酒に関するくじ運もあってもいいはずなんですが。これに関してはなぜだかとんとご縁がない。
あ、今、この瞬間、思い出しました。以前、佐賀県唐津市にある、お参りした人の多くが宝くじの高額当選者になるという噂の宝当神社へドライブがてら一人でお参りに行ったことがあるのですが(メインの目的は呼子の烏賊です)。この神社、参道入り口という、お参りした人なら必ず買いたくなる場所に宝くじ売り場まであって。私も宝くじを連番で10枚買いましたが、見事に外れてしまいました。もしかしたら、神社にお参りして、あわよくばと欲をかくと外れるのかもしれませんね。
そういう欲深さを一切持たずにひたすら飲むためだけに参加したのが、10月半ばに開催された「周南みなとまつり 地酒横丁」です。私はお友達と11:30開始の部に行ってきました。いえ、すみません、飲んできました。山口県下の22蔵が集う、呑兵衛のためのお祭りです。この日はお天気も良く、まさに、心ゆくまで飲むことに集中しろといわんばかりでした。
今回、周防大島で来年から日本酒を醸し始めるお蔵とか(楽しみです)、普段は防府天満宮の大鳥居横のお店で売っているというどぶろくなど初めての出会いがありました。このどぶろく、なかなか濃そうな見かけに反してさわやかさのある甘みで、一緒に行ったお友達と冷凍してシャーベット状にしてもおいしそうよね、と話していました。
山口県のお酒はやはりどこのお蔵もおいしくて、前売りチケットには飲み比べに8杯分が付いていたのですが、それでは足りず2杯追加してしまいました。
これを書き上げたら、秋ナスの焼きナス、焼き椎茸、オクラと甘長の焼浸し、焼きカボチャ(魚焼きグリル大活躍!)と、まだまだお料理は秋を引っ張ったもので日本酒をいただきます。
