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経済 : 下松市のニュース
[東洋鋼鈑]工場用水で発電、災害時に供給 マイクロ水力発電所が稼働
経済下松市東洋鋼鈑㈱(甲斐政浩代表取締役社長)は28日、同社唯一の生産拠点である下松市の下松事業所(荒瀬真事業所長)で、所内に新設した「マイクロ水力発電所」のお披露目会を開いた。同事業所が製品の製造に大量に使う上水で水力発電するもので、環境負荷低減とともに、災害時には非常用電源の供給や飲料水の供給拠点として活用する。
(山上達也)
自然流下式の上水で毎時100キロワット発電
同社は2023年10月に下松市と「災害時における電力及び水道水の供給に関する協定」を締結。マイクロ水力発電所の建設はこれにもとづくもので、市上下水道局の御屋敷山浄水場から同事業所に自然流下式で給水される上水で、毎時100キロワットを発電する。
発電した電力は、平時は事業所内で消費したり送配電事業者に売電するが、停電などの災害時は毎時300キロワットの電力を提供できる災害用バッテリー(蓄電池)2台を一般の避難所などに貸し出す。同バッテリーはスマートフォン2千台に充電できる能力を持つ。
同社は同事業所で製造する鉄鋼製品の洗浄用などで市上下水道局が供給する上水のほぼ半分を購入しており、全国の市で4番目に安いという同市の水道料金に貢献している。
荒瀬事業所長「これからも地域のお役に」
お披露目会で荒瀬事業所長は「環境負荷の低減と災害時の電力と水の供給で地域貢献を進めていきたい」とあいさつし、発電機メーカーの大阪府吹田市の㈱DKパワーの松浦哲哉取締役社長もあいさつ。荒瀬事業所長▽松浦社長▽国井益雄市長▽大野孝治市上下水道局長がテープカットをして祝った。
お披露目会には同市から玉井哲郎副市長▽真鍋俊幸地域振興部長▽中村竜之総務部長らも出席。市上下水道局の給水車による災害時の水供給のデモンストレーションもあった。
国井市長は「先進的な取り組みで、市民の安全や安心につながることに感謝したい」と話した。荒瀬事業所長も「これからも地域のお役に立てることに、できることから取り組んでいきたい」と意欲を見せていた。
