コラム・エッセイ
災害時の緊急速報メール
翠流▼避難指示などの情報を一斉に対象地域に伝達する緊急速報メール。今回の8月29日から31日にかけ、周南3市にも影響を受けた台風10号では、周南市が夜市川流域の湯野、戸田、夜市地区に、29日にレベル3の「高齢者等避難」、30日午後にレベル4「避難指示」を出し、いずれも携帯電話から一斉に大音響が鳴り響き、音声と画面で知らせた。
▼画面の湯野、戸田、夜市はいずれも「ゆの」「へた」「やじ」とひらがな表示された。市防災危機管理課によると7月2日の大雨の避難情報は漢字で出したが、戸田を「とだ」と読む誤読が発生して市民から指摘があり、10日の情報提供からはひらがなに改めた。そのため、今回は最初から「ゆの」「へた」「やじ」だった。今後も戸田に限らず、誤読しやすい地名はひらがなにするそうだ。
▼今回の台風10号は進路が定まらず、速度もゆっくりで、市からいつ、どんな状況でどんな情報を出すのかの判断は難しい。市からの「注意喚起」がホームページや、市の情報を携帯電話で届けるしゅうなんメールに掲載されたのは28日夕方だった。その前後にも台風接近の情報提供があったし、テレビなども随時放送していたが、ほとんどの人が持つ携帯電話が一斉に鳴りだすエリアメールの威力は大きい。これからも改善を期待したい。
▼一方「自分の命を守るのは自分自身」だ。情報の発信方法も多様化している。いざというとき、どこから災害情報を得るか、日頃から考えたい。
(延安弘行)
