コラム・エッセイ
「すこやかにあれ つよくあれ」
翠流▼周南公立大学の入学式が周南市文化会館で4日に開かれた。昨年は入学式と同時に周南公立大学歌の披露、新学部学科開設セレモニーがあり、サプライズでゲスト歌手が登場した。今回は本来の入学式の形式になり、厳粛な中にも若者ならではのすがすがしさや明るさを感じさせる式典だった。
▼式典の最後に「周南公立大学歌」が歌われた。1年前に披露された歌だが、出席していた在校生も「声を合わせて高らかに」とはならなかったのが残念だった。3月の卒業式でも歌声は大きくならなかった。
▼作詞は周南市出身の俳人で現代俳句協会名誉顧問、芸術院会員の宇多喜代子さん。作曲も同市出身で、テレビ、アニメ、ゲームの音楽などで活躍している光田康典さん。若木が大木へと成長していく様子を歌い、最後は「志高きを掲げ/大空に聳(そび)ゆるわれら/すこやかにあれ つよくあれ」という決意で結ばれている。
▼髙田隆学長は入学式の式辞で、「地域の成長エンジン」となることを使命とし、「地域に輝く大学」となることをビジョンとする周南公立大学は日本一の地域貢献大学となることを目指していると新入生に呼びかけた。地域から世界を変えるためには、大学歌にあるように、「志」や「すこやかさ」だけではなく「強さ」が求められる。
▼学生の目指す方向を指し示す大学歌。歌詞を教室に掲げたり、機会あるごとに歌うなどして、学生の愛唱歌になる日が来てほしい。
(延安弘行)
