コラム・エッセイ
第三十四手「囲碁のプロ棋士になるためには①」
「碁」for it 小野慎吾囲碁のプロになるためには「プロ試験」を受けなければなりません。漫画の「ヒカルの碁」を見たことがある方であればピンと来るかもしれません。囲碁のプロ試験に合格するとプロ棋士として対局をして生活できるようになります。
試験合格後は「プロ初段」となり、その後は対局の成績によって最高段位「九段」に到達します。プロ制度を用いているのが「日本棋院」という財団です。
日本棋院は毎年プロ棋士を6名採用しています。プロになれる場所として東京本院、中部総本部、関西総本部の3か所あります。
まずは日本棋院東京本院で行われる「夏季棋士採用試験」の「院生研修」という試験方法があります。これは4月~6月間に行われ、そこでの成績総合1位がプロ棋士になります。「院生」について説明致します。
院生はプロ試験に対して様々な形で試験を受ける事が出来ます。そのため子どもの頃から、プロを目指す子ども達はだいたい院生を目指します。院生には様々な制約があります。1つ目にアマチュアの子供大会・一般大会に参加することは出来ません。これは大会を楽しみにしている子ども達にとってはかなりの制約です。
2つ目に毎週末の院生手合いに参加することです。院生は日本棋院内の東京・中部・大阪の3か所のいずれかの棋院へ所属しなければなりません。そのため地方都市の子ども達が院生になろうと思うと、住み込み等を都市部でしなければ院生手合いに参加することは難しいでしょう。
3つめに日本棋院が定めた日時にプロ棋士の対局の記録係(公式な対局の棋譜を残す仕事)をする義務があります。これは逆にプロを目指す子供達にとってはプロ棋士同士の最高の対局を間近で見る事ができるため勉強になると思います。
筆者も遠い昔に、その時代に一番有名なプロ棋士の弟子になるチャンスがありました。当時は10歳でしたが、「囲碁のプロ棋士を目指すにはもう遅い歳である」とはっきり言われた事は今でも覚えています。
10歳の自分では自己判断が出来なかったため、両親の判断に任せました。東京に住み込みで行かして、囲碁のプロ棋士になるかの保証はなかったため、弟子を断念したという判断になりました。あの時いっていればどうなっていたのだろうかという事は極まれに思います。ですが、今も囲碁を楽しく打てている環境に感謝をしています。
現代の子ども達には明確に挑戦できる機会があるなら失敗を恐れずに挑戦して欲しいと切に思います。
子ども時代から「碁」for it(頑張る)!
将来の女流名人?
