2026年05月01日(金)

コラム・エッセイ

第百二十四手「大学囲碁部の最強棋士①」

「碁」for it 小野慎吾

 筆者は立命館大学囲碁部の出身です。約20年前、筆者が大学入学時には立命館大学出身で囲碁のプロ棋士はいませんでした。ですが、今ではプロ棋士を4人輩出しており全員知っているため、それぞれプロ棋士になった順番に紹介したいと思います。

 まずは筆者の先輩の古家正大・五段です。年齢は52歳でプロ棋士になったのは2003年で今から22年前です。その頃は囲碁のプロ棋士になれる年齢は30歳まででした。古家先輩はそれまでにもプロ棋士を目指して囲碁のプロ試験を毎年受けておられました。年齢制限の30歳でプロ試験を合格した時に改めてすごい先輩だと感じました。

 古家先輩と筆者は2回対局した事があります。本当に運が良く2回共に勝利でき、プロ棋士の先輩に勝てた事は一生の自慢です。(先輩・・自慢させて下さい。笑)後輩思いの先輩で、筆者を数えきれないほど飲みに連れて行って下さりました。囲碁、人生のアドバイスを沢山下さり、感謝している先輩の1人です。(この場を借りてお礼申し上げます。笑)

 2人目は高津昌昭・三段です。彼は囲碁部内で筆者の1番の親友です。彼は「全国高校囲碁選手権大会」で全国優勝を3連覇している偉業の持ち主です。現在、同大会で3連覇しているのは彼以外いません。彼が立命館大学に入学する時に囲碁が強いという噂を聞き、筆者は負けられないという気持ちがありました。彼と初対局した時には何とか先輩の威厳で勝つ事が出来ました。彼自体は、筆者の事は強くないと思っていたはずです。(笑)※当コラムで以前、筆者が同囲碁部入学時に1番強い先輩に対して知らなかったため、貴方は強いのですか?と聞いてしまった状況と似ているはずです。(笑)

 彼も筆者も囲碁は負けず嫌いであったため、対局に負けるともう1回!と言う事は日常茶飯事でした。彼が尋常でない実力なのは、最初に対局した時に気づきました。対局すれば対局するほどに筆者の負けの数の方が多くなりました。1番負けていた時期は、100局中、98回は負けていました。(100番勝負をしてその計算をしました…)彼がプロ棋士を本気で目指すと聞いた時に、間違いなくプロ棋士になるだろうと筆者は思いました。

 彼とは出会った頃から現在に至るまでに5,000局は対局しています。彼にはなかなか勝てない時期が多かったですが、筆者は彼のためにも強くあるべきだと思い、練習をして逆にすごく勝てるようになった時期もあります。トータル戦績はほぼほぼ互角だと思います。(いやいや先輩、自分の方が勝っていますよという彼の声が聞こえてきます。笑)筆者の40年近い囲碁人生上、1番対局した相手だと思います。

 彼に勝つ事は今でも1番うれしい事ですし、負けると1番悔しい事です。ここ数年、彼とは対局していませんが、次に対局した時に先輩、強くなりましたねと言ってもらえるよう精進したいと思います。

 残りの2人のプロ棋士についてはまた次回以降に紹介したいと思います。

 何回負けても心は折れぬよう「碁」for it(頑張る)!

第53回瀬越健作杯

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