2026年05月01日(金)

コラム・エッセイ

第百二十五手「大学囲碁部の最強棋士②」

「碁」for it 小野慎吾

 筆者は立命館大学囲碁部の出身です。前回、立命館大学囲碁部出身のプロ棋士が4人いる事を述べました。その内、2人を紹介したので今回は残りの2人の紹介をします。

 まずは田中伸幸・五段です。田中プロは1991年生まれの34歳です。筆者は田中さんが入学してくる時にはまだ大学囲碁部に在籍していたため、彼の事は良く知っています。

 彼は大学在籍中に日本棋院関西総本部のプロ試験に合格し、囲碁のプロ棋士になります。彼はプロ棋士になる前から有名でした。福岡県出身で大学生になる前から隣の福岡県には若手で、田中さんという強い選手がいる、とその当時から名が売れている選手でした。

 筆者は大学在籍中に田中さんと5~6回対局しましたが、1度も勝った事がありません。(こてんぱんにやられた記憶です・・・)自分より年下なのにこんなに強い選手がいるのかと驚いたと同時に、アマチュア離れした強さに間違いなくプロ棋士になる逸材であろうと思いました。大学のアマチュア囲碁棋戦で3度全国優勝をするなど、在学中にメキメキと腕を上げていったのがプロ試験を受けるキッカケになった様です。

 大学在籍中にプロ試験を受けるというのはこの時代に多い動きでした。理由は、囲碁のプロ試験を受ける場合、受験地が東京・名古屋・大阪の3カ所しかなく、どれほどの囲碁の腕があろうと受験地より離れた場所に住んでいる人は挑戦しにくいからです。プロ試験は期間として3カ月弱かかります。現在でもプロ試験を受ける受験地は3カ所しかないため、このような動きでプロ棋士を目指す選手は存在します。筆者は大学時代にプロ試験を受験しなかった事は今でも後悔しています。

 最後に西岡正織・五段です。1998年生まれの27歳です。筆者とは干支が1回り以上違うため、西岡さんが立命館大学在籍中の事は人づてにしか聞いた事がありません。西岡さんは2017年の4月にプロ棋士になったため、10代でのプロ棋士誕生は立命館大学囲碁部史上最速です。

 西岡さんとは彼が小学生の頃に対局をした事があり、その頃から強かったです。(その時は何とか勝たせて頂きました・・・)西岡さんのお兄さんも立命館大学囲碁部所属で筆者の先輩です。(兄・弟共に立命館には囲碁推薦で入学しています。同囲碁部史上初)

 西岡先輩には在籍中に大変お世話になり、楽しい大学時代を過ごせたのは西岡先輩のお陰です。そのため、西岡プロの事はどうしても西岡弟と言う印象になってしまいます。(この感覚が分かる方が居れば幸いです。笑)

 西岡さんは立命館大学囲碁部出身のプロの中で一番若いながら五段に到達しており、プロの試合で活躍しています。Youtube等で囲碁の普及活動や、プロの試合の解説をしている注目の若手プロ棋士です。

 前回と今回、紹介したプロ棋士を是非応援棋士の一人にして頂ければうれしいです。

 プロ棋士の応援を「碁」for it(頑張る)!

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