2026年05月01日(金)

コラム・エッセイ

第百二十六手「子供大会の様変わり」

「碁」for it 小野慎吾

 現在、小・中学生を対象にした囲碁の大きな大会は4つあります。

 まずは「少年少女囲碁大会」です。4月〜7月にかけて各都道府県で県代表を決める予選があります。今年の全国大会は7月29日、30日に東京の日本棋院東京本院で開かれます。今年で46回を迎え、筆者が生まれる前からある歴史深い大会です。山口県の予選大会は6月22日に周南市の徳山中央棋院で開かれます。

 段級位認定大会もあり、幼児から中学生まで囲碁を打てる方であればどなたでも参加できます。是非ご参加を検討下さい。(事前申し込み制・5月中旬より申し込み開始予定)

 12月には小学生のみを対象とした「くらしき吉備真備杯こども棋聖戦」の全国大会があります。全国大会は岡山県倉敷市で行われます。3月には「クレスコ杯ジュニア本因坊戦」、「ボンド杯全日本こども囲碁大会」の全国大会が行われます。(クレスコ杯全国大会は東京、ボンド杯全国大会は京都です。)

 この2大会は年度末ギリギリに行うため、高校生に進学が決まった中学3年生も出られるのが特徴的です。高校受験も終わり、中学生最後にこのような大会に出られるのはうれしい事だと思います。

 上記4つの全国大会は全てリーグ戦です。(少年少女・くらしき吉備真備杯は予選リーグ後トーナメントです。)筆者の頃は全てトーナメント方式(野球の甲子園の様に1回負ければ終わり)で、1年に1回しかない全国大会に向けて、自分なりに練習を繰り返していたと思います。筆者は1回負ければはかなく散るトーナメント方式が好きです。

 全国大会に東京に行った時、1回戦で負ければその後は終電の時間まで観光が出来ます。そのため負けるのが悪い事ばかりではありません。

 全国大会で一番様変わりしたのは対局前・対局後の光景です。昔は対局前、囲碁の本を読んでいかにも強いオーラを出す選手が多かったように思います。(笑)

 現在ではそれはタブレットに変わり、タブレットの囲碁AIで予習をする選手が多いです。また、対局後は筆者の時代は「こう打っていれば自分が勝っていた」「いやいや、そうきたらこう返しますよ」等の意見を交換する「検討」が盛んでした。(そのため、対局に負けて検討で言い負かされ、2連敗する事も多くありました。笑)

 現在は、タブレットの囲碁AIが人間の囲碁の強さを超えていて、互いに囲碁AIで検討するため、選手自身がどう思っているかを述べる検討は少なくなっている様です。検討で言葉・意見をかわすことで友達になり、趣味でつながった一生の友達になることは少なくありません。

 囲碁AIは正解を教えてくれますが、なぜそこが正解かの理由はわかりません。少なくとも人と人の意見を交換し合った方が、囲碁大会としては健全な姿だと筆者は思います。

 囲碁の検討を「碁」for it(頑張る)!

初心者女性囲碁教室(周南)

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