コラム・エッセイ
第百二十七手「小・中学校囲碁団体戦再開の懸念点」
「碁」for it 小野慎吾「小・中学校囲碁団体戦」は2004年に始まった3人1チームの小学校・中学校別の団体戦です。各県大会で選ばれた小学校64校、中学校64校が東京の全国大会で団体戦日本一の小学校・中学校を決めます。本大会は2020年度からコロナ禍とスポンサー撤退により休止をしていましたが、本年から再開される事になりました。
囲碁が出来る小学生・中学生1名だけでは出場出来ず、他に2人の同学校の仲間の参加が必要となります。(※別の学校同士で組むのは禁止)個人戦では「少年少女囲碁大会」がありますが、学校単位の出場のため、メンバーが揃えば個人戦より全国大会に参加しやすい大会です。
「日本棋院山口県支部連合会」では1年に1回、各種大会開催日を1月に県内各全支部を集めて協議します。2020年以来、本大会は開催される見込みがなかったため、本大会の開催日は今から協議し、決める必要があります。全国大会は7月27日〜28日のため、7月頭までには山口県代表の小学校・中学校を決める必要があります。
再開されたのは大変うれしい事ですが、再開前と比べて大きく変更になった点があります。それは「全国大会の選手および引率者(ご両親他)への旅費補助」はなくなった事です。
参加に関わる旅費・宿泊費等は全額参加者の自己負担と変更になりました。再開前でも全額補助ではなく少額の補助でしたが、自己負担となれば各地方から東京に行くのは大変な負担です。
個人戦の「少年少女囲碁大会」ですら、地方の参加される選手の負担は大きいです。
団体戦となれば全国大会に出場する場合、兄弟でなければ参加者3人の全員参加の意思が必要です。全国大会の曜日は日・月で、引率の大半はご両親のため、仕事の調整等も必要になってくるケースも少なくありません。そのような障壁があるため、せっかく県大会を制して全国大会に出場できるとなっても、家庭の事情により地方勢は出場できない事は珍しくありません。
当教室生で同じ学校で囲碁が出来る3人が揃っているのは2校ありますが、全国大会が全額自己負担等になると二の足を踏まれる方は多いです。筆者は必然の反応だと捉えています。自身もアマチュア囲碁棋戦に参加し、年に3〜4回、東京の全国大会に出場しており、自己負担は2〜3割が多いですが、これが全て自己負担となると出場するかはかなり悩むと思います。
筆者の考えでは、全国大会が自己負担となると、東京でこのような囲碁大会があるので参加しませんか?といった程度の認識の大会になります。県代表になるのはどの県でも楽ではありません。その栄誉を勝ち取った結果、一部旅費・宿泊費を補助されるので自尊心が上がります。筆者はそう考えていますが、読者の皆様はどう思われるでしょうか。県内で団体戦の参加小・中学校があるか今から不安です。
自尊心を上げるため「碁」for it(頑張る)!
小・中学校囲碁団体戦全国大会(2019年)
