2026年07月15日(水)

コラム・エッセイ

(70)霜の花

続々周南新百景 / 再 周南新百景 佐森芳夫(画家)

 今年の節分は、2月2日であった。昔から節分の豆まきの日といえば2月3日に決まっていると固く信じていた者にとっては、まさに青天の霹靂(せいてんのへきれき)であった。

 ところが新聞などの報道では、「地球公転のズレ」とその原因があっさりと報じられていた。しかし、2月2日になったのが明治30年(1897年)以来124年ぶりであれば、知らなかったとしても無理はないであろう。

 「地球公転のズレ」としては、地球が太陽を一周する時間が365日より5時間48分46秒ほど長いことが知られている。その時差を解消するために、4年に1回「うるう年」がやってくる。

 ややこしいのは、4年に1回の計算では合計が約23時間15分となり約45分ほど増やし過ぎになるところである。そのため400年で3回「うるう年」を減らす対策をとっているという。

 たとえば400年で3回「うるう年」を減らすためには、100で割れる年を「うるう年」にしないで、400で割れる年を「うるう年」のままとすることが必要である。

 ちなみに、二十四節気で春の始まりとされる立春は、太陽の黄経が 315度になった日であり、その日付は国立天文台が計算して前年に公表するという。また、節分は立春の前日となる。

 このような複雑さが影響したのか、最近では和風月名や二十四節気、六曜などが表示された暦(こよみ)よりも、曜日だけではなく月名までもが英語表示されたカレンダーの方が多く見られるようになった。

 旧来の暦が減少することで、古い伝統までもが薄れていくような気がして心配である。今回の節分の日が起爆剤となって、再び暦に関心が集まることに期待したい。次の起爆が楽しみである。

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