コラム・エッセイ
国政は「与党」だけ?
周南漫歩◎「与党」という形容詞は不必要だったのではないか。下松市栽培漁業センターの新種苗棟の完工式で祝辞を述べた水産庁の栽培漁業課長の一言だ。
◎式典に来賓で出席している岸信夫衆院議員、江島潔参院議員に配慮して「岸先生、江島先生をはじめ…」と言ったのは社交辞令であり問題ない。しかし続けて「与党の国会議員の先生方のご指導をいただきながら水産行政を進めてまいります」と発言したのだ。
◎式典終了後、筆者が課長と名刺交換をした際に「与党発言」を再確認し「問題ない発言だと思いますか」とたたみかけると「言わなくてもよかったことだけどね」と。では発言撤回の気持ちはあるかと聞くと、ただ笑うだけだった。
◎現在、山口県内に野党の国会議員はいない。だからかどうか、国政は与党の国会議員の声だけを聞いて進めるものだろうか。どこかの独裁国家ならいざ知らず、こんなに高度に発達した民主主義国家の日本ではあり得ないし、あってはならないことだ。今の国政の姿を体現した発言だとしたらこれほど悲しいことはない。(山上)
