コラム・エッセイ
井川さん卒寿に
周南漫歩◎下松市の井川成正前市長が3月21日の誕生日で90歳になった。まさに卒寿だ。井川さんを知る記者に呼びかけて作った寄せ書きを来巻の自宅に持参したところ、とても喜んでいただけた。
◎井川市長で思い出すのは「合併協議からの離脱」だ。合併の期日ばかり先に決めようとする協議に「責任を持って市民に説明できない」と反発し、当時のアドホックホテル丸福で開かれた合併協議会の最中、引き留める合併協議会長の河村和登徳山市長の手を振り切って退席したのだ。
◎その夜、下松市のほぼ全職員が参加した「市長を励ます集会」で井川市長は万雷の拍手で迎えられた。職員が入れ替わり立ち替わり「井川市長支持」を熱く語る姿を見る市長の目から、熱い涙が何度こぼれたことか、当時取材した筆者は忘れることができない。
◎そんな思い出話をすると、井川さんは議会答弁のように流ちょうな話しぶりで当時を振り返る。言葉が詰まることも話題がそれることもなく、足腰も全く問題ない。90歳だなんてみじんも感じさせない元気さだ。
◎今ほど井川市長が掲げた「人情あふれる政治」が求められている時代はない。いつまでも奥様と共にお元気で、下松市と日本の行く末を見守って下さることを願わずにはおれない。(山上)
