コラム・エッセイ
許せぬ「傷口に塩」
周南漫歩◎愉快犯か、社会に対する八つ当たりか、それとも何らかの病気か。ただでさえコロナ禍で苦境にあえぐ飲食店に架空の会食の大量注文をしてすっぽかした容疑者が、偽計業務妨害の疑いで周南警察署に逮捕された。
◎どこも飲食店はコロナ禍で売り上げが激減して、食いつなぐのに精いっぱいだ。周南地域でもここ1年、閉店や廃業に追い込まれる飲食店が後を絶たない。そんな折の架空注文は他人の傷口に塩をすり込むことそのもので、絶対に許せない。
◎それにしても周南署の捜査には頭が下がる。単なるいたずら電話にすぎないと軽視されても仕方ない事案にも関わらず、3カ月もの執念の捜査で容疑者の逮捕にこぎつけた。逮捕容疑は周南市の飲食店に対する架空注文だが、本紙でも1月に報じた通り下松市栄町の割烹こうもり・和食処花水木も同様の被害に遭っている。余罪の追及を待ちたい。
◎その本紙の記事が捜査の追い風になったとすれば、これほど記者冥利に尽きることはない。正直者がバカを見ることはあってはならない。悪いことをすれば必ず捕まるんだという、当たり前のことを当たり前に展開した周南署の捜査員に拍手を送りたい。(山上)
