コラム・エッセイ
新字体と旧字体
周南漫歩◎読者に「私の名前は旧字体。なぜ新聞紙上では新字体で書くのか」と指摘された。國、邊、廣、澤、眞、髙、壽…など例は多い。
◎新聞紙上で使う漢字は新字体を原則にしている。「慶應義塾」「文藝春秋」のような固有名詞も「慶応義塾」「文芸春秋」と表記する。理由は旧字体は学校では教えないから。新聞は義務教育修了者なら誰でも読めることが原則で、学校で教えない旧字体は紙面に使うべきではないのだ。
◎人名もそうだ。人によって「私の名前はこの字だ」とこだわる主張はごもっともなことだが、同時に紙面に名前が載る時、読者が読める字であることが大前提になる。
◎逆に政治家の場合は名前の表記を旧字体にこだわらない人が大半。投票用紙に自分の名前を書いてもらうには極力新字体を使い、画数の多い漢字はひらがなに置き換える。ある候補者から「ワシの名前は絶対に新字体にして。旧字体だと票が減る」と言われて苦笑したことがあった。
◎さらに社会的な使用実態から「附属」を「付属」に、「満洲」を「満州」と表記するケースもある。光市の読者から「付属光小、付属光中は“附属〟が正しい」と指摘されたことがあったが、社会的な実態を踏まえて「付属」と表記している。
◎固有名詞はあくまで「固有の名詞」であって「固有の文字」ではなく、固有名詞の固有性はその呼び名にあるのではないか。固有名詞の固有のゆえんたる呼び名は尊重し、文字は公共の規則(新字体)に準拠したい。
◎文字自体が意思疎通の妨げになるようでは本末転倒だ。漢字、ひらがな、カタカナを巧みに使いこなす日本語の知恵を、固有名詞を含めた現在の漢字遣いの中で大切にしていきたい。(山上)
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