コラム・エッセイ
“オール下松”のパワー
周南漫歩◎大イベントの成功の陰に、たくさんの副産物が誕生した。小雨の中でも3万5千人で大盛況だった「道路を走る高速鉄道見学プロジェクト」の成功を見ていて感じたことだ。
◎日立製作所笠戸事業所で製造した鉄道車両が鉄道発祥の地の英国の幹線鉄道を走る。それだけでも夢いっぱいなのに、その車両が市街地を抜けていく陸送風景を自らの目で見られるとは、市民にも鉄道ファンにもこれ以上の喜びはない。
◎一昨年の前回は市の直営事業だったが、今回は市と下松商工会議所が中心の“オール下松〟のコラボレーション。クラウドファンディングは目標の500万円を軽く超え、日立の正門から車両を出すのに障害になる信号機の移設も県警の理解で実現。短期間に予算やスタッフ確保、企画調整、交通規制などに携わった市や商工会議所の担当者の労苦は大変だったはずだ。
◎その分、行政と経済界の信頼関係がより深くなり、今後のまちづくりに相乗効果が期待される形になった。市の人口も商工会議所の会員事業所数も右肩上がりに増え続ける下松市。そのパワーは今後、大きく炸裂するに違いない。(山上)
