コラム・エッセイ
もっと情報発信を
周南漫歩◎学校の情報を報道機関に発信することはそんなに腰が重く、大変なことなのか。光市の光井小の「平和を考える集会」を毎年取材してきた感じたことだ。
◎この集会は77年前の終戦前日に空襲の犠牲になって12歳の生涯を閉じた児童6人を悼み、恒久平和を誓うもの。校庭の一角に6人の同級生が建立した慰霊碑「悠久の碑」があり、夏休みの登校日には毎年、全校児童の集いがこの碑の前で開かれている。参列する同級生は年々減り、今年は札幌の坂口和夫さんだけになった。
◎歴史の重みと平和の尊さを伝える貴重な集いだが、集いの記者発表資料が報道各社に配布されたのは第35回の今回が初めて。これまでは筆者が「そろそろかな」と光井小に電話で日時を確認して取材に行っていたが、昨年は担当教員に「もう終わりました」と、にべもなく言われた。
◎筆者が「来年からはどの報道機関も平等に取材できるように、記者発表資料を報道各社に配布してもらえませんか」と要請するとその教員は突然、話題を変えて、前年に同校で発覚した教員の不祥事の際の報道各社の姿勢をやり玉に挙げて「なぜ記者はあんなにお行儀が悪いのか」と批判ばかりを展開し、話にならなかった。
◎そこで筆者は市教委の教育長と教育部長に事情を説明し、来年からは確実に光井小から記者発表資料が配布されるように依頼。その結果、今年やっと実現したのだ。その甲斐があったのか、本社を含む新聞、テレビの計5社が取材に訪れた。
◎学校における平和教育は、校内外、市内外に発信してこそ意義が深まる。今後も同校と報道機関の関係が発展することを願ってやまない。
(山上達也)
