コラム・エッセイ
[年末漫歩]想定外こそ想定内(山上達也)
周南漫歩◎「想定外こそ想定内」…そんな言葉が筆者にとって最もこの1年を象徴するものになるだろうか。安倍晋三元首相が凶弾に倒れることは誰も予想しえなかったことだが、あれ以来、旧統一教会のあり方に焦点が当てられ続け、今もなお政界全体を揺るがしている。
◎本紙は地域に根差した報道が生命線。旧統一教会の件も8月、周南市遠石の教会に何度電話しても出ないためアポなしで訪れると「お盆のため休館します」の張り紙を見つけた。キリスト教を標榜する旧統一教会に「盆休み」があるとは不自然。教団本部に取材した上で書いた記事は、足で稼いでネタを見つけた本紙ならではのスクープになった。
◎下松市の都市計画道路・市道大海線の開通式典は盛大に開かれたが、その陰で交差点の移転に伴う交通の不便さを訴える住民がたくさんいることも知った。その記事は12月定例市議会の一般質問でも本紙記事を掲げて取り上げられ、今後の対応に一石を投じた。
◎来年、2023年はどんな年になるのだろう。いろんな「想定外」があるだろうが、それらは意外と「想定内」のことかもしれない。読者が知りたいことを、まさにウサギのように跳びはねながらペンとカメラで追いかける1年にしたい。来年は筆者にとっても、還暦を迎える年男でもある。(山上達也)
