コラム・エッセイ
五良さん
周南漫歩◎下松市下谷のゴルフ場、白須那カントリークラブが3月末で閉鎖される。この話を聞いて真っ先に創業者の河村五良さんが浮かんだ。
◎河村さん、いや五良さんは昭和40年代に柳井から体一つで下松に移ってタクシー会社のメトロ交通を創業。社業を発展させる一方で、県議会議員を六期連続で務め、議長や自民党県連幹事長もして、県政の重鎮だった。
◎地元下松にも道路整備や企業誘致など多くの功績を残したが、一番の“記念碑”は自ら建設した白須那カントリークラブだろう。
◎しょうしゃで重厚なクラブハウス、戦略性に富んだコースは多くのゴルファーを引きつけた。しかし完成から13年後、五良さんは61歳の若さで旅立った。
◎それから26年、今も「五良さん」の名は忘れられていない。メトロ交通の応接室には白須那CCにあった五良さんの胸像や記念碑、大きな肖像写真が飾ってある。
◎白須那CCはその後、民事再生法適用で事業譲渡されたが「白須那」の名は残ってきた。
◎今回、それも消えることになったが、五良さんが下松に残した熱い思いは、長く伝えられるだろう。
(山上)
