コラム・エッセイ
9月作品(その三) 席題「缶」 中村好徳 選
下松多宝塔川柳会缶ビール又噴出した玉の汗 中原童士
缶だし日夜中にそっとだしておく 赤尾ひなた
空缶に結婚指輪入れてある 栗田梧空
缶ビールつまみも用意テレビ前 松永よし子
ビール缶今日はグラスにハイな夜 神田鈴佳
缶プシュッ今日も嬉しい音で鳴り 神田すが代
作業服疲れふっとぶ缶ビール 鍵谷珠枝
サバ缶は給料前の救世主 佃元気
サッカーは缶蹴り遊び延長戦 末光康英
蹴っとばす空き缶もない砂利の道 有海静枝
一斗缶使い道あるどんど焼き 神田鈴佳
テレビから鯖缶料理いいお味 鍵谷珠枝
切羽詰まり缶詰めになる鍵を掛け 河村紅衣
缶蹴りで皆を泣かせて餓鬼大将 松永よし子
缶蹴りの餓鬼大将は今何処 河村紅衣
猫の奴缶から頭抜けられぬ 末光康英
サバ缶を猫と食べてる妻のルス 神田すが代
やけっぱち缶ビール飲みけつりあげ 赤尾ひなた
缶詰で手抜き料理の独り食 鍵谷珠枝
(秀)缶蹴りが夕陽に溶けたのは昔 神田すが代
空き缶に菊一輪の無人駅 選者
