コラム・エッセイ
11月作品(その三) 席題「鏡」 鍵谷珠枝 選
下松多宝塔川柳会白樺と流雲映している湖水 松永よし子
嫁入り道具未練があるの三面鏡 赤尾ひなた
双子姉妹合わせ鏡の様に見え 松永よし子
白内障術後の鏡恐ろしい 神田鈴佳
腹黒さ内緒にしてね内視鏡 河村紅衣
顔写すゴシゴシ鏡拭き直す 末光康英
姿見が母とそっくり認めてる 河村紅衣
試着室鏡だまされ失敗し 赤尾ひなた
カット後に不満言えない鏡見て 神田鈴佳
ありのまま映す鏡に逆らえぬ 神田すが代
三面鏡に角度を変えて自慢する 中村好徳
心根が映る鏡はなお怖い 有海静枝
シミ シワが鏡に朝のご挨拶 河村紅衣
待ち合わせも一度覗くコンパクト 神田すが代
化粧顔鏡は素直粗映す 松永よし子
親そっくり鏡の様な子供達 佃元気
手鏡の後頭にため息が 末光康英
ときどきは年齢不詳にする鏡 有海静枝
紅葉を逆さ鏡に染める池 有海静枝
(秀)紅葉の湖水に映る逆さ富士 神田すが代
お洒落しても鏡が笑う歳は歳 選者
