コラム・エッセイ
10月作品(その二) 宿題「詰める」 松永よし子 選
下松多宝塔川柳会万札をサイフいっぱい詰めたいな 赤尾ひなた
防災品背負って見てはリュック詰め 赤尾ひなた
詰め襟の坊主頭がなつかしい 中原童士
この頭詰めた知識が漏れだした 佃元気
生活を切り詰め生きる物価高 中村好徳
詰め過ぎて新たな記憶弾かれる 有海静枝
おにぎりの真ん中愛をぎゅうと詰め 鍵谷珠枝
詰め将棋答を見てもわからない 末光康英
スカスカの頭に知恵を詰めてくれ 末光康英
旅行カバン詰めては出して又詰めて 末光康英
息を詰め今度の手品見逃さず 神田鈴佳
お弁当夕べのおかず顔を出す 鍵谷珠枝
ポケットの右に左にある宝 鍵谷珠枝
煩悩が詰まって非常ベルが鳴り 河村紅衣
脈ありと通い詰めたが早とちり 河村紅衣
煮詰めても結論は出ている別れ 有海静枝
煮詰まった話漏らさぬ落し蓋 神田すが代
里からの秋を煮詰める渋皮煮 神田すが代
達成感リュックに詰めてする下山 神田すが代
(秀)詰め込んだ知識だけではない現場 有海静枝
詰め甘くのらりくらりと身を躱(かわ)す 選者
