コラム・エッセイ
1月作品(その三)席題「磨く」赤尾ひなた選
下松多宝塔川柳会腹立ちが消えます流し磨くうち 有海静枝
靴磨き親父の顔が目に浮かぶ 中原童士
朝夕と磨けど無理な年の皺 鍵谷珠枝
新しい節目磨いている初心 鍵谷珠枝
鬼嫁がせっせと角を磨いてる 神田すが代
気まぐれに爪を磨いて見栄を張る 中村好徳
酔眼を磨く旅なり山頭火 栗田梧空
一心不乱爺ちゃん磨く川の石 末光康英
朽ちるまで磨き続ける心技体 神田すが代
妻が留守料理の腕を磨く日々 中村好徳
輝きが欲しくて五感磨いてる 神田すが代
鶯の糞で坊さんまた磨く 末光康英
女房と古鍋磨く屠蘇の夜 栗田梧空
歯磨きもいらなくなった総入れ歯 松永よし子
頂点に磨き抜かれた一行詩 松永よし子
顔ばかり磨かないでね窓拭こう 佃元気
あきらめる事も覚えて磨かれる 有海静枝
鏡の中磨きたいのは我が顔か 浦川うらら
独裁者磨き抜きたる知恵者です 神田鈴佳
(秀)今年こそ磨く駄作に発破かけ 河村紅衣
人生を磨きもせずに愚痴を言い 選者
