コラム・エッセイ
3月作品(その一)宿題「足」中村好徳 選
下松多宝塔川柳会頑張って生きた証の痛む足 有海静枝
一と一足しても一の老い二人 松永よし子
一時間座れば立てず一歩出ず 滝川茶々
足並みを揃えたふりで一歩前 浦川うらら
一人者足取り軽く旅に出る 赤尾ひなた
店屋物取って癖つき足が出る 赤尾ひなた
寒さ戻り客足伸びる屋台村 佃元気
逃げ足の速い男の風見鶏 末光康英
振り返れ夫の人生ちどり足 佃元気
我が足に頼る他なしちびた靴 神田すが代
忍び足ルンルン気分朝帰り 鍵谷珠枝
待ち呆けイライラ募る土踏まず 河村紅衣
一瞬の驕り足元崩れ出す 松永よし子
迷路ばかり歩き歪な足の裏 神田すが代
取り敢えず手の鳴る方へ足が向き 河村紅衣
気を抜くな足元すくう奴がいる 浦川うらら
足腰が悲鳴あげても口達者 浦川うらら
愚を重ね開き直りの悪足掻き 河村紅衣
万札に足が生えてる物価高 松永よし子
(秀)義理人情絡み軸足ぶれてくる 神田すが代
付け足した言葉に嘘が絡みつく 選者
