コラム・エッセイ
菜の花
ちょこっと豆知識 立入塾今年は運良く満開の桜をたくさん見ることが出来ました。毎年満開の花を見てやろうと桜の名所に出かけるのですが、少しフライング気味だったり、直前の風雨で散ってしまっていたりと、あまり良い記憶がありません。今回は天候にも恵まれ、見事な桜にいくつも出会えました。その時ふと気づいたのですが、桜のうしろからこっちにも注目して欲しいと言わんばかりに鮮やかな黄色い花達が甘く素朴な香りを振りまいていました。そして桜のピンク色よりも可憐な黄色い花の方が青空に映えると思いました。
我々が菜の花と呼んでいるものはアブラナで、一般的にはアブラナ科アブラナ属の総称を菜の花と言い、名前の通り菜(食用)の花と言う意味です。ナタネ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーなどが菜の花です。アブラナ科の植物にはイソチオシアネートという硫化物が含まれており、これが辛味やくさみの原因となるのですが、抗酸化作用や抗がん作用などがあるとして注目されています。
アブラナは菜種油の採油目的として江戸時代から栽培されていますが、比較的栽培が簡単なことから観賞用や畑の肥料用として各地で栽培されています。最近はどこから種が飛んで来たのか、道路脇に風で揺らいでいる花をよく目にします。ある花の専門家の方が菜の花は花だけを愛でるのではなく、花の下の緑の部分が両手をあげてバンザイしているように見えるのも楽しんで下さいと話されていました。その話を聞いてからは道端の菜の花はバンザイしているようにしか見えなくなりました。そして見ている者を勇気付けてくれているように思えます。桜の花と共に新生活が始まった若者も多いと思います。
新生活にも少し慣れて来た頃色々切なくなることもあるでしょうが、道端の菜の花も君達を応援しています。頑張りましょう。私は青空に映える黄色の花が静かに楽しめる平和な世界が一日も早く戻って来ることを願うばかりです。
(立入塾 周南市開作北819-7 TEL.0834-25-4553)
