コラム・エッセイ
仮定法過去
ちょこっと豆知識 立入塾「事実と反する仮定を表すには過去形を用います。これを仮定法過去と言います。」私が高校の英語でつまずいた瞬間でした。私の脳内は、「事実と反する仮定?過去形??仮定法過去???」と?マークで埋め尽くされました。
「もし〜ならば、〜だろう。」の文では、動詞や助動詞は過去形にしなくてはいけないとのことなのですが、わざわざ過去形を使うことに納得いきませんでした。(理解できなかった)ただ、中学で丁寧な表現として助動詞の過去形を使うことを学習した時は、特別な助動詞だとして憶え、それが過去形であると知ったのはそのずっと後のことだったので、違和感なく頭に入ってきました。
英語を学ぶにつれて、過去=距離だと言うことが何となく解って来てからは少し納得がいくようになりました。日本語の表現にも過去形にすると丁寧な言い方になる例はいくつもあります。初対面の方や目上の方には距離を少し置いて接します。親しくなるにつれて距離も縮まります。過去=距離と考えれば距離のあるものに対する表現は過去形を使うことになります。仮定法も現実と距離があることを表現するのだから過去形を使うと言うのも納得がいきます。
私がまだ幼かった頃、父親はあいさつとして時々「おはようございました。」を使っていました。使うのは年配の方に対してで、普通に「おはようございます。」とも言っていました。子供心にも「おはようございました。」は違和感がありましたが、これは「のんた弁」と言われる防長言葉です。父は「おはようございました。」に続けて「○○でのんた。」とも話していました。のんたは「のうあなた?」から来ているとのことですが、「おはようございました。」の過去形はより丁寧な表現なのかもしれません。今はどちらの言葉も耳にする機会がなくなり、寂しいものです。
さて、最初に話した仮定法過去の学習が今年度から中学3年生の学習範囲となりました。中学生が混乱しないように「のんた弁」を交えて説明していきたいと思っています。
