コラム・エッセイ
鉄血宰相
ちょこっと豆知識 立入塾入店した途端に感じる複数の冷たい視線。はっと、気づいて一目散に車へと戻り、マスクを取り再び店の入り口へ。この失敗何度目だろうと考えながら買い物をスタート。愚者は経験に学ぶと言いますが、自分は愚者以下だなと一人で苦笑しながら、買い忘れ無いようにと商品の物色を始めます。
さて、「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」はドイツの宰相ビスマルクの格言です。小国プロイセンの宰相ビスマルクは鉄血主義を掲げてドイツを統一しドイツ帝国初代宰相を務めました。歴史の授業では鉄血宰相ビスマルクと紹介されます。鉄血宰相と聞くと何となく強そうなイメージですが、鉄血の意味が気になっていました。
鉄は武器、血は兵士の事を指し、軍事力に依ってドイツの統一をなすべきと唱えた彼の演説に鉄血主義は由来しているとのことです。明治維新直後、欧米の知識と技術を学ぶため岩倉具視を中心として約二年間に及ぶ欧米訪問を行った岩倉使節団は、維新前に結ばれた不平等条約の改正も大きな目的の一つでした。しかし交渉は全く上手く行きません。
ドイツで夕食会に招かれた使節団に、ビスマルクは大国と対等に交渉するためには力を着けることだとアドバイスします。正に鉄血宰相ならではです。明治政府はこれを受け、富国強兵を早急に推し進めました。実は鉄血以上に私がずっと気になっていたのは、ビスマルクの格言「愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ」でした。
歴史を学ぶことの大切さは解りますが、経験を積むことは歴史を学ぶことと同じように大切なことだと思います。調べてみると、彼の言葉は「経験だけ信じて行動するよりも、他人の行動なども参考にして行動するべきだ。」と言った意味でした。他人の行動を歴史と訳すと途端に荘厳な格言に聞こえます。私にはこの言葉「人の振り見て我が振り直せ」と言うことわざに思えてきました。
マスクを忘れてお店に入ったら、他のお客さんを見て、急いでマスクをしましょう。
(立入塾 周南市開作北819-7 TEL.0834-25-4553)
