コラム・エッセイ
雑草問題
ちょこっと豆知識 立入塾敵が潜んでいると騙され草原へ入ったヤマトタケルですが、彼を取り囲むように一斉に火が放たれました。迫りくる炎、ヤマトタケル最大のピンチ。彼は持っていた剣で回りの草をなぎ倒し、持参していた火打石でその草に火をつけます。向かい火によって迫り来る炎は収まり、彼は難を逃れました。この時の剣こそが神剣「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」です。私は草薙剣でもあればと思いながら、草が伸び放題になった空き地を眺めていました。昨年までは、近所の方がご自宅の草刈りをするついでにと手伝ってもらっていたのですが、今年はご高齢と言うことで、私一人での作業となりました。ヤマトタケルの事をぼんやりと考えていると、ふと一人の知人を思い出しました。
この時期は毎年草刈りに追われていると話していた草刈りのプロ。早速電話をかけて相談すると、それ位ならば直ぐに行って手伝うとのこと。ほどなくして現れた彼が持参したのは鎌だけでした。草刈り機を使う程ではないとの事。そして鎌を片手に二人で作業を始めました。物事始めてしまうとあっという間で終わるものです。30分程ですっきりした猫の額ほどの空き地の出現です。ついでに少しだけお隣さんの庭も。
最近、車で走っていると、道路脇の高く伸びた雑草が以前より格段増えているように感じられます。これも温暖化の影響なのでしょうか。また、道路沿いの家も雑草に覆われて、中には屋根にまで届きそうなものも少なくありません。
そんなに古くは無く立派な家が、雑草に囲まれています。住んでいる方がご高齢なのか、あるいは既に空き家になっているのかと思われ、他人の家ではありますが、何とも言えない気持ちになります。
さて私は草刈りを済ませた後日、手土産を持って草刈りを指南してくれた知人の家を訪ねました。幹線道路から脇道に逸れ少し行くと彼の家があるのですが、彼は脇道にいました。
私に気づくなり、腰に掛けていた草刈り機を止めて汗を拭いながら腰を下ろしました。今日は一日かけてこの道のきれいにするとの事。「人の一生は雑草を負て遠き道を行くが如し。どうする、草刈り。」
協力:立入塾 周南市開作北819-7 TEL.0834-25-4553
