コラム・エッセイ
マスクは蒸れる(笑)
随想 猫の目 吉原 雍«白いマスクの顔、顔、顔»
昔、画家の香月泰男は「飢えと寒さと死の恐怖に明け暮れたシベリア抑留時代を黒い顔、顔、顔」で描いた。
今なら「空虚と閉塞感と先行き不安の日々を、白いマスクの顔、顔、顔」で描くかもね。
«この半年間»
世界中の人がそれぞれの国で、自分の家に閉じこもった。
だがまだコロナは収束しない。
一昨日までの累計患者数は世界全体で2800万人(日本は7万5千人)、死者数は91万人(日本は1440人)。
一昨日の新規患者は29万人(日本は648人)。
一般論的には北欧、中国などはかなり安定、アメリカ、ブラジル、インドなどはまだ拡大中。
«ワクチン先陣争い»
もちろん治療薬やワクチンの開発研究は世界中で進行中だが、完成まで早くてもあと半年か1年かかるらしい。
11月2日に大統領選挙を迎えるアメリカのトランプ氏が、しびれを切らして先日、発言した。
「ワクチンは、私のリーダーシップで10月中に完成する」
それを訂正するかのように、世界のワクチン関係者も共同宣言した。
「ワクチンは外部の干渉など徹底的に排除し、実験など慎重な治験を重ねてのみ、完成する」
1日も早い新薬の完成を期待しつつ僕たちはまだ当分マスクをつけて歩こう♫
«秋は豊作かな♫»
さて二百十日も過ぎて、いよいよ実りの秋到来〜♫
だがその前に「積み残しの台風が10個これから来る」と専門家が言う。
おまけに今年はウンカが大量発生、すでに稲を食い荒らした様子。アフリカ、インドでバッタの群れが100万人分の食料を食い荒らした話の日本版かも。
«楢山節(ならやまぶし)考»
それで思い出したが先夜、周南市文化会館で、深沢七郎原作の芝居「楢山節考」を観た。
昔の信州、70歳になったら「穀つぶし(役立たず、只飯食い)」と陰口される前に「姨捨(おばすて)の楢山」に行く風習があったとか。
原因は「凶作」と「子だくさん」で、村と家に貯えがなかったからと思う。
この老後不安は現代も同じで、しばしば「老人は早く死ねということか」と怒りの声が巷にこだまする。
東日本大震災の時、嫁が握った手をふりほどき「若い者で幸せに生きるんだよ」と叫んで流されて行ったお婆さんの悲話もあったね♫
老人問題は色々考えさせられる。コロナ禍の中、周南市民劇場、文化会館、ありがとう♫
«いま三匹の猫»
22日まで「タイ・ラオス・カンボジア山岳民族手づくり展」好評♫
(ギャラリー三匹の猫)
