コラム・エッセイ
師走になった
随想 猫の目 吉原 雍《昔から師走は》
気ぜわしかった。だがコロナで日本中、いや世界中が自粛(萎縮、防空壕巣籠、鎖国)した今年は違う。
地球は小さく縮んでまとまりやすくなったのに、国と国の格差は広がり、バラバラになり、憎しみ合った。
その一方、一人一人はけっこう時間をもてあまし「毎日が日曜日」。整理整頓ばかり。
そんな10カ月が続いた後に「ハイ、年の瀬」と言われても何をしたらいいやら。(笑)
春にコロナで亡くなったお笑い芸人の志村けんさんのコントを思い出す。
「ここはどこ?、私は誰?、今日は何月何日、何曜日?」(笑)
あのお笑いみたいな「ボケ~」にならないよう、目を覚まそうか。
それとも、皆がこれでいいのなら、今後もこのボケ~で行こうか。(笑)
僕は以前から「世の中は現状のマイナス30%くらいがいい」と思っているので、どっちに行こうか、不思議な気分に陥ってしまいそうな、今日このごろ。(笑)
などとつぶやきながら、毎日の予定はメモにして携帯の予定表に入れておく。
しかし、何回に一回かは入れる日を間違え、肝心の日にはメモしたことを忘れる。(笑)
《チョイ悪じゃなかった》
思えば2月、コロナが豪華客船にまぎれて横浜港に現れた時、誰もがチョイ悪の風邪くらいに思った。
だが命を奪う悪玉とわかったからには、数種類のワクチンが成功したくらいでは喜べない。今後も厳重警戒。
数日前、世界のコロナ患者数は6,500万人に達した。(その内、米国1,400万人、日本16万人。)
また世界の死亡者数も152万人に達した。(内米国28万人、日本2,400人。)特に人命最優先の米国で、第2次大戦の死者29万人に迫る現状は、重大問題に発展するだろう。
《松下竜一原作・砦》
話変わって先夜、周南市文化会館で「村井國夫、藤田弓子が夫婦役の芝居・砦(とりで)」を観た。
原作者の松下竜一の名は報道写真の福島菊次郎さんから聞いたことがあった。「大分の豆腐屋さんで凄い人。」
芝居は半世紀前、九州の治水ダム現場に「蜂の巣城」という砦(とりで)を作り「現地無視の公共投資反対」運動を13年間続けた夫婦の話。
観終わって胸にズシンと響いた。東日本大震災はじめ各地の災害復旧公共工事は明朗かつ順調だろうか。
まだある…広島参院選、その家宅捜査で発見された元農相5百万円、森友・加計・桜を見る会などの政治不信。
まだある…第一生命徳山分室詐欺などの経済不信。
(ギャラリー三匹の猫)
