コラム・エッセイ
サヨナラ、トランプさん
随想 猫の目 吉原 雍《任期切れ直前》
米国のバイデン新大統領(78)就任式の1時間前まで「ぼく、動きたくない」と駄々をこねたトランプさん(74)が、ついにホワイトハウスを去った。
あと1時間したら大統領として乗れなくなる大統領専用ヘリコプターと専用飛行機を使ってフロリダの別荘へ。
トランプさんの最後の演説は「私はじきに戻って来る、何らかの形で」と意味深。
対するバイデン新大統領の初演説は「民主主義が勝った。皆さん、分断でなく団結を」とさわやか♪
《サイゴン陥落》
そのシーンをテレビで見ながら僕は3つの話を思い出した。
1つは46年前。ベトナム戦争に負けた米大使と米軍幹部が、サイゴンの大使館から軍用ヘリコプターで、命からがら逃げたシーン。
超満員で乗れない人々を振り切って飛び去るヘリ。ぶら下がって振り落とされ天を仰ぐ群衆たち…。
《老兵は死なず》
2つ目は70年前。日本占領軍総司令官のマッカーサー元帥(71)が更迭されて日本を去る時の演説。
「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」。
日本で好評を博したこの一節は、米軍の軍歌の一節で教会のゴスペルの替え歌とか。
帰国後、彼はこれを米議会の演説でも使ったが、拍手はまばらだったとか。
余談だが全盛期の彼は第二次大戦の英雄で日本占領軍総司令官。将来は大統領にと言われた人。
だが朝鮮戦争の早期終結のため原爆使用を主張し、トルーマン大統領と衝突し文民統制違反で更迭されたのだ。
そうと知って「老兵は…」演説を見返すと、元帥の無念の思いや、再起への気持ちがしのばれて興味深い♪
《青春とは》
3つ目はその元帥が日本在任中、執務室に飾って大事にしたとされる「青春とは」という詩。
長文なので有名な所だけご紹介しよう。
「青春とは人生のある時期を言うのではなく心のあり方を言う。
歳を重ねただけで人は老いない。理想を失う時初めて老いが来る。」
作者はユダヤ系ドイツ人で4歳の時アメリカに移住したサミュエル・ウルマン。
実業家、地方議員、詩人と多彩な彼が70歳を過ぎて書いた詩とされる。
マッカーサーは弱気になるとこの詩を見て「理想を持っていつまでも若くいたい」と願ったに違いない♪
《最後に三匹の猫》
コロナに注意しつつ、1月29日(金)〜3月28日(日)まで「創作人形・ひな展」♪
地元作家の手づくり人形、アクセサリー、プリザーブドフラワー、戸塚刺繍(ししゅう)、コンサート♪
(ギャラリー三匹の猫)
