2026年05月28日(木)

コラム・エッセイ

サヨナラ、トランプさん

随想 猫の目 吉原 雍

 《任期切れ直前》

 米国のバイデン新大統領(78)就任式の1時間前まで「ぼく、動きたくない」と駄々をこねたトランプさん(74)が、ついにホワイトハウスを去った。

 あと1時間したら大統領として乗れなくなる大統領専用ヘリコプターと専用飛行機を使ってフロリダの別荘へ。

 トランプさんの最後の演説は「私はじきに戻って来る、何らかの形で」と意味深。

 対するバイデン新大統領の初演説は「民主主義が勝った。皆さん、分断でなく団結を」とさわやか♪

 《サイゴン陥落》

 そのシーンをテレビで見ながら僕は3つの話を思い出した。

 1つは46年前。ベトナム戦争に負けた米大使と米軍幹部が、サイゴンの大使館から軍用ヘリコプターで、命からがら逃げたシーン。

 超満員で乗れない人々を振り切って飛び去るヘリ。ぶら下がって振り落とされ天を仰ぐ群衆たち…。

 《老兵は死なず》

 2つ目は70年前。日本占領軍総司令官のマッカーサー元帥(71)が更迭されて日本を去る時の演説。

 「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」。

 日本で好評を博したこの一節は、米軍の軍歌の一節で教会のゴスペルの替え歌とか。

 帰国後、彼はこれを米議会の演説でも使ったが、拍手はまばらだったとか。

 余談だが全盛期の彼は第二次大戦の英雄で日本占領軍総司令官。将来は大統領にと言われた人。

 だが朝鮮戦争の早期終結のため原爆使用を主張し、トルーマン大統領と衝突し文民統制違反で更迭されたのだ。

 そうと知って「老兵は…」演説を見返すと、元帥の無念の思いや、再起への気持ちがしのばれて興味深い♪

 《青春とは》

 3つ目はその元帥が日本在任中、執務室に飾って大事にしたとされる「青春とは」という詩。

 長文なので有名な所だけご紹介しよう。

 「青春とは人生のある時期を言うのではなく心のあり方を言う。

 歳を重ねただけで人は老いない。理想を失う時初めて老いが来る。」

 作者はユダヤ系ドイツ人で4歳の時アメリカに移住したサミュエル・ウルマン。

 実業家、地方議員、詩人と多彩な彼が70歳を過ぎて書いた詩とされる。

 マッカーサーは弱気になるとこの詩を見て「理想を持っていつまでも若くいたい」と願ったに違いない♪

 《最後に三匹の猫》

 コロナに注意しつつ、1月29日(金)〜3月28日(日)まで「創作人形・ひな展」♪

 地元作家の手づくり人形、アクセサリー、プリザーブドフラワー、戸塚刺繍(ししゅう)、コンサート♪

(ギャラリー三匹の猫)

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